配水管工事 ~長い道のりの果てに~

ビヨンドの排水が詰まったため、色々と調査してみました。
洗濯機やお風呂から排水すると洗濯機の排水管を繋げている部分から水が逆流して漏れてきたのです。

「詰まっている場所を特定して、その詰まりを取ればいいんじゃないかな?」

そんな気軽な気持ちで始めた配管修理。まさかあんなに長い道のりを歩くことになるとは、、、


「配管がどのように地下を通っているかちょっと見てみよう。」
スタッフ萌ちゃんのお父さんも手伝ってくれました。


「あ、ここで直角に曲がっていますよ。」


どの辺で詰まっているのかチェックするために、治具を作ってみましょう。紐と竹で作成開始。


作成した蛇のおもちゃのようなものを排水管に突っ込んでみました。詰まっている場所までの距離を測り、どこが詰まっているかは大体把握できました。

竹の治具で詰まりも排除できたらいいなと思ったのですが、詰まりの場所が特定できただけで、詰まっている何かを除去することはできませんでした。その後に市販の詰まり除去用のワイヤーなども試したのですが、それでも詰まりの原因は除去できず、、、

「どんだけ強い詰まりなの?そんなのあるの?!一体何が詰まっているの?」

謎は深まるばかり、、、


詰まりの原因となっている場所の少し先の部分の配管をカットしてみました。詰まりの原因を知りたくなったのです。
また、そこから棒を刺したりすれば詰まりが除けると思ったのです。

そしてカットした側から家の配管に向かって竹の棒をぶっ刺してみました。当初の計算ではカットした部分から一メートル以内の場所で詰まりにぶち当たるはずだったのですが、まるで抵抗なくするすると4m位入りました。

「あれ?詰まっているはずなのに、なぜかまるで詰まっていないようになっている?!」

「こんな訳はない!こんなにスカスカ竹の棒が入って、先に詰まりの原因になり得そうな汚れなども何もつかないなんておかし過ぎる、、、」

家庭教師に向かう車の中でそんなことを考えていました。
そして気づきました。

「いや待てよ!俺は竹を上下にしならせて差し込んだ。その竹が横方向に45度も自然に曲がるはずがない!ということは、あの配管はあそこでYの字に二股に分かれているのではないか?それだと説明がつくぞ!」

そんな発見にわくわくしながら、自分の考えをスタッフのしんちゃんに伝え、自分が怪しいと思うところを掘ってみてもらうと、、、

やはりYの字に分かれていました!ビンゴ!
こういう風に推理がバッチリ当たると本当に面白いですね!

そしてそのYの字の連結部分を掘ってよく見ると、、、

「???なんだこれは?!」
違う太さの配管がただ刺しただけの連結となっていて、周りから土が入らないようになにやらビニールで覆ってありました。しかし、長い年月を経て、その隙間から土が入り込み、そこに木の根っこが入り込み、それが詰まりの原因になっていたのでした。

ビニールで覆っていてもそこまで密着されていなかったせいか、根っこなども入り込んだりするのですね、面白いですね~。


これは改善しないとまた詰まるぞ、ということで配管をきちんと改良することにしました。まずは異径の配管をつなぐための配管を準備するための治具を製作。良い感じにできました。


異径の配管を無事に繋げました。


水が流れるように!!


最後に切った部分の配管を繋げ直して終了。

排水が自然に流れるようになるまで、結構な時間や手間がかかりました。
でも、だからこそ排水のありがたさを感じられるなぁなんて思います。

配管がどこを通っているかを一生懸命掘りながら探してくれたM太郎君や萌ちゃんのお父さん、G田君、そして紐と竹の治具を作ってくれたAさん、Iフェイ、配管を掘ったり繋げ直したりしてくれたSちゃん、配管図を書いてくれた萌ちゃんなど、、、多くの人達の働きと自分のひらめきなどが相まったことでやっと解決することができました。

何度も??となることが起こり、その後にどのように進めようかわからなくなることが頻発しましたが、そのたびに少しずつヒントを集め、やっとのことで水が自然に流れるようになった、、、

自分はこういうドラマチックな展開が大好きです。
業者に頼んで気づいたら直っているというのよりも、思い入れが強くなったり、後の思い出としても面白いものになると思うんですよね。

そして多くの人たちに支えられていることを実感できるのも凄く温かさや幸せを感じるのです。

本当に素晴らしい仲間たちに囲まれています。本当に幸せです。
いっつも手を貸してくるスタッフやボランティアの皆様、本当にいつもありがとう!!


せっかく突き止めた配管の場所、忘れると勿体ないので配管図を萌ちゃんに書いてもらうことにしました。


絵を描くのが好きという気持ちがあふれていますね~。

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