『根っこは繋がっている』

大きな木が一本生えている

北側の枝と南側の枝が喧嘩している

北側の枝は南側の枝に言った

「邪魔だ!お前のせいで俺に日が当たらないじゃないか!」

北の枝と南の枝の喧嘩はヒートアップし

ついにはお互いの枝を激しくぶつけあいだした

2つの枝から葉っぱがひらひらと落ちていく、、、、

東側の枝は、北と南の枝が喧嘩しているの見て胸が傷んだ

東の枝は泣きながら言った

「ふたりともやめて!北の枝さん、私が少し葉を落とすから!
そうしたらもっと日に当たれるでしょう?」

そう言って、自らの葉をハラハラと落とし始めた

西側の枝は、北と南の枝の喧嘩で葉っぱが落ちるだけでなく、

東の枝まで葉っぱを落としているのを見てほくそ笑んだ

「おぉ、これで俺の日当たりも良くなるな」

その時、一匹のロバが通りかかり、この木を見て驚いた

「一体何をやっているんだ、この木は?!」