市政報告会へ（太陽光パネルについて提言）

2014/04/242014/04/27

今日は北杜市の市政報告会に明野区長会会長として出席してきた。
っていうか、こういうのって平日の昼間にやるんだな。
普通のサラリーマンとかは中々休みとか取りにくいのではないかな。
昨日も夕方の七時半に招集があったけど、それもお勤めの方には難しいかもしれない。そんな背景もあってか、今日の市政報告会に出席していた面々も殆どが高齢の方だった。

報告の中から、幾つか自分が興味をひかれた部分を紹介する。

太陽光発電などの新エネルギー施策を更に促進する
少子化による急激な人口減少と高齢化は不安材料である
若い世代の定住促進に取り組む
若者の定住には何と言っても企業誘致が不可欠である
耕作放棄地の解消事業に積極的に取り組むとともに企業参入を促し、雇用の確保に務める
（２０ヘクタールの醸造用ブドウ、５ヘクタールのトマトの施設栽培が準備中）
「安全・安心　日本の台所＝北杜市」の農業施策を進めている
優れた山岳景観と魅力ある観光資源を市内外に発信、さらなる観光誘客を図る
一流の田舎町として運営を進める

皆さんはどう感じられるだろうか？
自分はちょっと違和感を感じた。

１）の「北杜市は日照時間日本一を活かして太陽光発電を有効に利用したい」はまぁ、そう思うかもね。
２）も小学校がドンドン合併されたり、確かに危惧する声が多いのもわかる。
３）も２)の解決策として必要だと考えられているのだろう。
でも、４）は？
地元の方はどうもこのように感じている人が多いのかなぁ。
自分も明野に越して来た時、「なんでこんな何もない所に来ただ？」と聞かれることが多かったが、自分としては「え～？こんなに自然が豊かな場所って町からするとかなり贅沢なんだけどなぁ」と思ったものだ。
「農業なんて食って行けんから、町に働きに出たほうがいいよ。うちの子供は皆、町にやっている」ともよく言われる。
確かにお金で考えると、町に出たほうが良いのかもしれない、、
でも、街に住み、田舎暮らしに憧れるような人は、もっと違うものを田舎に求めているはずだ。
それだけの魅力が『田舎』にはあるのだ。

スイスやニュージーランドなど、緑が綺麗なところにはお金を払ってでも行きたい人は多い。
そして仕事を定年退職した人達にはガーデニングが非常に人気がある。
もし、お金をそれほど心配しなくても生活することが出来るのであれば、田舎での農的暮らしなどというのは相当な人気を得ると思う。市政としては、そのような方向性を検討しても良いのではないかな。
実際、自分が明野に引っ越してきたのも、明野が自然豊かで自由にのびのびと使える土地が見つかったからだ。

コチラに越してからかなり移住者仲間が増えたのだが、概ね皆、八ヶ岳の自然環境に惹かれ、維持していきたいと思っているようだ。
移住してきた人達というのは、北杜市に企業誘致がされているかどうかなどはまるで気にしていなかったと思う。

耕作放棄地の利用方法としても、誘致した企業に任せるのが雇用の面でも良いとの考えのようだ。
６）の安全・安心で考えると、醸造用ブドウをだだっ広くやるよりも、自然志向の個人農家が何人も就農したりしたほうが良いような気もする。そして、そのような個人農家は逆に、近くに大きな慣行果樹園があるのは農薬の面から好ましくないと考える傾向もある、、、

企業誘致でなく、明野の魅力を全開にすることが出来、それが知られたとしたら、企業による雇用は生まれなくても、半農半X型の若い世代などがどっと押し寄せてくるんじゃないかな～。

そうしたら安全・安心も促進され、若者定住及び、少子化も改善されるんじゃないかな。
更に、里山復活により、「大きな問題の種」と市が考えている獣害も緩和されるだろうな。
実際、１０年前位までは獣害なんてこの地域では殆どなかったらしいし、、

更に、１）の太陽光パネル強力促進についても自分としては「？？」というところもあったので、この点については質問及び提言をさせて頂いた。

～関連記事～

明野を楽園に！（増える太陽光パネル、、、）

「パネル促進自体はいいのだが、山をバンバン切ったり、農地をパネル設置場所に変えたり、自然や景観を損なうのは観光誘客を図る北杜市としてはいかがなものか？農地が地権者にパネル設置場所にするからといって返却を迫られている事例まで出てきている。これは農業振興とは逆向きである。これらの点についてどのようなお考えかお聞かせ願いたい。また、居住者などを惹き寄せる北杜市の素晴らしい自然環境への配慮をお願いしたい。」

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