蜂の幼虫を食す ~「怖い」が「欲しい」に~

ある日、草刈りをしていたらスタッフのKさんが蜂に刺されました。
草がうっそうと生えていると、その草の間にハチの巣があることがあるのです。

折角なので巣を捕獲しました。殺虫スプレーとかをかけていないので、中の幼虫を食べることができるのです。

興味を持ってくれそうな家族が近くにいたため、一緒に食べようと提案しました。

「蜂怖い!」と言っていたお子さんにとって、蜂が興味の対象に変わったらおもしろいなと思ったのです。

最初は怖がって幼虫を取り出すときにも手で直接触らずに箸を使っていたY君ですが、横で自分が手で摘まみだしているのを見ると、彼も手でつまみ出し始めました。

幼虫の成長段階はバラバラで、小さい幼虫もいれば、ほぼ成虫のものもいます。

「面白いから博物館みたいに並べて見よう」

と提案すると、喜んで並べてくれました。

最初は食べるのに抵抗があったようですが、食べてみると美味しいことに気づき、喜んで食べてくれました。

自分としても、特に成虫に近いものが歯ごたえ的にも美味しかったですね。うまみ成分が多くなったエビみたいな感じで。

食べるのに一番抵抗を感じていたお母さんも、周りが美味しそうに食べているのを見て一念発起。食べた感想は「何これ、めっちゃオイシイ!」

蜂が怖いと言っていたY君、ハチの巣が興味の対象となったようで、すぐさま、「もっとハチの巣を探そう!」と言い出しました。

後日、学校でハチの巣を発見した時も、それを取りたいと思ったそうです。

怖い怖いと避けているだけでは、いつまでも怖い対象だったかもしれません。

蜂を怖がる人ほど蜂に刺されやすかったりするので、なおさら怖くなるというループに陥りがちですが、一気にそのループから脱出できたかもしれませんね♪

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