ビヨンド開拓史 ~耕作放棄地開拓と古民家改修~


約12年前、静岡から山梨に引っ越してきて、耕作放棄地の開拓を行いました。
開拓したフィールドを活用して農的暮らし、心の自然、ありのままに生きるライフスタイルなどを伝え始めました。

東京など、県外からのお客様も多く、宿泊を希望する人が増えてきたとき、自分の中にこんな思いが沸き上がりました。

フィールドの横に建っていた古民家を見ながら、

「ここは自分が活用するようになるのが良い気がする。そうすれば多くの人たちに泊まり込みで体験を提供できるようになる。」

日帰りでは、非日常を味わうことにはなっても、そこで得た心の安らぎや、共生的な価値観は自宅に戻ると薄れてしまいがち。
泊まり込みであればもっと深く、安定的な意識変化が得られるようになり、多くの人の心を軽くすることに繋がるので、そうなるのが良いなと思ったのです。

その古民家には50代の人も住んでいたため、その方の年齢を考えると、すぐに空き家になる可能性は低いと思いました。

しかし、感じたのです。

「ここは自分が使わせてもらえるようになるだろう」

それからまもなくして、その古民家は本当に自分が使わせてもらえることになりました。

通常であれば空くはずもないお家が、急に空き、使わせてもらえるようになったのです。
その展開は本当にドラマのようでした。

そして新しい地権者とたまたま出会い、そこで話した際に凄く仲が良くなり、その日からその古民家を使わせてもらっています。

気づくともう、活動を始めてから12年も経っているのですね。
時が経つのは早いですね~。

開拓時の様子

20年以上耕作放棄され、ほぼ森状態だった場所を斧やカマで開拓を始め、途中で知り合いから小型のユンボをお借りして一人で開拓しました。

古民家拠点の改修ビフォー・アフター

お借りした古民家を仲間とともに時間をかけ、改修(2016-2021)しました。
今では多くの人々に宿泊・滞在する場所を提供することができるようになっています。