必要な学びはバッチリなタイミングで訪れる ~友人親子が訪問~

高校からの親友が子供(S君)を連れて遊びに来てくれました。

お子さんは学校での学びには飽き足らないところがあるようで、学びの楽しさを教えてあげられたらなと思い、色々な体験をしてもらいました。

ビヨンドでの体験内容は、季節やタイミングによって異なります。

季節ごと農作業や収穫、自然の中での遊び、あとは自分の頭を使って考えてもらいながら行うさまざまな活動などがあります。

体を動かすのも良いと思い、まずはツルハシでススキや木の根っこを取る開墾作業。ツルハシなんて普段は持たないでしょうし、いい刺激になりますね。

その後に一緒にライ麦を植え、しいたけを収穫後、煙突掃除も行いました。

ビヨンドは薪風呂なので薪割りも。

さて、そのような一般的な田舎暮らし体験とは別に、自然塾ならではの、自ら頭を使って考えてもらう体験もしてもらいたいですね。

ということで考えたのが、竹と草で作る箸入れ作り。

参考にな現物があったので、それを見てどのように作るかを考えてもらい、実際に制作を進めてもらいました。

竹を割り、火で曲げる。ちょっとずつ竹を薄く割くのもうまくなってきたところ…

なんだか裏の駐車場で人々が騒がしくしていました。車がスタックしたようです。

スタックした車は大きく、人が後ろから押してもびくともしません。

これは急遽降ってきたすばらしい題材ですね。

え?何の題材だって?

もちろん、自分の頭で考え、答えを導くための学びの題材です。

まずは自分の軽バンで牽引してみましたが、うまくいきませんでした。

引っ張ることはできるのですが、引っ張っている最中に引っ張られている車が横滑りし、最終的に通るべき道から逸れてしまったのです。

違う方向に引っ張ったり、もっとチカラの強い車で引っ張ったりもしましたが、やはり横滑りして道から逸れたところに滑っていってしまいます。

それを見たS君、ネットで検索し、解決方法を見つけてくれました。

それは車に木などを巻き付けて簡易的なチェーンを作るというもの。

実は自分もその方法は知っていて、いつかやってみようかなと思っていたものでした。これまでは手で押したり車で牽引することで脱出できていたので、ついに自分も初めてやる機会が来ましたね。

さて、原理的に知ってはいても、その具体的な方法(紐の結び方など)は動画に載っていなかったりしますよね。

自分の場合は竹を結んだり、ツリークライミングの時などに、結構ロープワークは使っているので、それを応用すれば簡単に出来ました。

木の設置に関してもタイヤからぐらつかないように、木にノッチを削って紐がずれないようにしたり、竹の縛り方を応用してタイヤと木の摩擦を強くしたりしましたが、これらはすべてそれまでの自分の学びを活用したものです。

そう、日々は学びの連続で、普段は見落としがちなところにも沢山の学びの要素は散らばっています。

今回の車のスタックに関しても、それをただのアンラッキーなトラブルとみなすか、ありがたい学びの機会にするかは自分次第なのです。

そんなことを話しながら、楽しくスタック脱出のために考えて一緒に動きました。

すると!

バッチリ、自作のチェーンが機能し、車は見事外に出ることができました。

この経験はスタックしたお客さんたちはもちろん、自分の友だちもS君にも大きかったようです。

「こんな機会に立ち会えてよかった!」

友達もS君もこんな風に話してくれました。

自分も、いいタイミングで車のスタックが起こったなと思ったものです。

本当に必要な学びはバッチリなタイミングで訪れますね。

友達やS君にも楽しい滞在になったのであれば嬉しいです。

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