空き家改修ボランティアに参加して 愛知県 K君

今回、この活動に参加させていただき多くのことを学ぶことができました。

床の張替え、壁の破壊、土壁作りなどなど、普段の生活では体験できないようなことをたくさん経験させていただきました。個人的に、1番印象に残っているのは土壁を作っていったときです。土と水と藁だけで、しっかりとした壁が作れることに感動し、またそれが自分の身の回り(自然の中のもの)から簡単に作れるということにもかなり感銘を受けました。実家にも今回対象となった家と同じような古い造りの蔵がありますが、構造をまじまじと見たこともなく新しい発見も多かったです。帰ってからその蔵を何気なく見てみると、壁には隙間が多々あり、冷たい風が吹き込んでくる状態でした。ただ、今回対象の家の修復前を見ていたので「あ、直せるじゃん。あわよくば生活もできるじゃん」と考えてしまう自分がいて、少し可笑しくなりました。以前ならば「こんな汚いところは放置するか壊すかだな」などの考えしか浮かばなかったでしょうが。

このように、作業の中で自然の活用方法の豊富さなどを学ぶことができましたが、何気ない会話の中でも多くのことを学ばせていただきました。室田さんの「人の作った道を通るのは誰でもできる。自分から作れる人が本当のできる人だ。」という言葉には心を打たれました。テストなどは勉強すれば誰でもできるのであるから、今、本当に自分がすべきことをよく考え、また、これをやるよりも良い方法があるんじゃないかと、常にアンテナをはりながら生活できるようになりたいと思いました。

このような普段体験することができないものに積極的に参加することで、その分野の知識は増えるかもしれないです。ただ、それだけではなく、自分が人間的に成長できる絶好の機会でもあるな、と感じました。