京都大学大学院に中国から学びに来ている留学生のChouさんが自分の運営するNPO法人みんなの街にインターンに来てくれたので、一緒に楽しく活動しています。
自然の豊かさ
自然を壊さずに生きていける社会を望むChouさん。自然の中で美しく生活するyoutube動画を見て刺激を受けたのもあり、田舎での生活をしてみたくなったそうです。
自分も自然の恵み・ありがたさは多くの人に知ってもらいたいなと思っているので、活動を通して彼女にも感じてもらえたらなと思っています。
[稲刈り!]
ビヨンドでは機械は殆ど使わず、手作業です。クズの根っこをツルハシで取る作業が沢山あったのですが、「そんな手作業では効率が悪くないか?」と疑問を持ったようです。
NPO法人みんなの街で掲げている『耕作放棄地の有効利用』という項目に対し、沢山の放棄地を活用するためにはもっと効率よくすべしと感じたようなのです。
「○○ヘクタール開墾しました!」と大々的にできたれば活用が進むことになるが、ほそぼそと狭いところを開墾してもあまり活動として意味がないと感じたようなのです。
このような感じ方はかなり一般的かもしれません。しかし、自分は違うふうに考えています。
[アマランサスの収穫・脱穀]
『効率ばかりに目を奪われると、楽しさに気づけなくなる』
『楽しくなくなると続けることは難しい』
自分が今活用している土地は20年以上使われずに放置されていたと聞いていますが、放置された原因は、皆が効率ばかりに気を取られたからだと思っています。
機械の入りにくい凸凹な山間地は農業的に条件不利地だとみなされます。
そんなところよりも、広くてのっぺりしたところのほうが機械化はしやすく、効率的になるのでしょう。
しかしながら、そこで大量に野菜が採れるようになったとしても常に順風満帆とは行かないでしょう。
採れすぎても値崩れを心配して捨てていたりするんですよね。
高い機械を買った場合には、そのコスト以上の収入を挙げない限り生活できなくなります。
結果としてお金のことばかり考えていると、あるとき気づいたりします。
「農業やるよりも都会で会社で働いたほうがいいんじゃないか?」
こんな流れができると農地はさらに使われなくなるでしょう。
[畑を開墾し、種を蒔き]
逆に使うことが楽しみや喜びにつながっていたとしたら、利用は自然に進むでしょう。
実際、自分のところに体験に来て、その後に北杜市に移住してくれた方は50組以上いますが、多くの方がその後に田畑を借りて活用しているのです。
自分一人で100ha活用しなくても、たとえ自分が0.5haしか活用しなかったとしても、その楽しさを100人に伝え、それぞれが1haずつ活用してくれれば、実質100haの活用になると考えているのです。
一緒に手作業しながら、そんなことを話していました。
そうそう、手作業のもう一つの素晴らしいところは、、、、
喋りながら近くで作業できることです!
住居作り
食べ物が得られ、更に住む場所も自分で確保できるようになると生きていく上で安心できますね。
そんなことを感じてもらえたらなと思っています。
土壁用の下地を竹で作っています。
ナタで竹を割っています。
土壁塗り。
古民家の漆喰塗り。
交流
考え方が違う方と話をするのは刺激になります。
あまりに反対的だとストレスを感じるかもしれませんが、そんな場合でも相手の背景を知ったりすることで少しは理解できるようになったりします。
[みんな仲良し!]
自分もChouさんの中国人的な考え方を聞いてなるほどと思ったりしました。
「日本人はすぐ謝る。『ちょっとすみません、、』と言ってから何かを始めたりする。何なんですかコレ?!私だったら、スミマセンと本当に思っているのだったらそもそもそんな行為はしません。」
蛇の話になったとき、「美味しそう~♫」との反応。新鮮でした。
虫は嫌い!なChouさん、セミなども飛んでいるのを見るのは好きじゃないそうですが、「セミ、美味しいですよ♫」とのこと。食材としての視線は日本ではかなり珍しいですね~。
[一緒に住み、活動することで絆が深まる]
イベントの参加者と団らん。いろいろな人との交流はいいですね。
大学生ボランティアとおしゃべり。日本と中国の文化の違いについて^^
お互いに自分の人生について語り、お互いに学び合う会。
中華料理を作って振る舞ってくれました!
日本での滞在が素晴らしい思い出になりますように。