光栄なことに連日、雨にもかかわらず来園者が訪れる。
北杜市に魅力を感じている人、田舎暮らし、農的暮らしに興味がある人、自然循環的な農業に興味がある人、、、
[dropcap style=”square”]京[/dropcap]都から北杜市に最近移住してきた方は、京都から遊びに来てくれた家族を連れて農園に野菜を買いに来てくれた。
作付の途中だったが、せっかくの遠方からの訪問なので農園内を案内させて頂いた。
[dropcap style=”square”]色[/dropcap]々な繋がりから知り合いになったCちゃんは、これまでも来たいと言ってくれていたのだがタイミングが合わず、今回初来園。雨降りだったが農園を案内し、自分のビジョンを話させて頂いた。
ビヨンドのメンバーのもっちゃんは女子繋がり(実は男子も)を求めているため、良い機会だったのでCちゃんに紹介した。
Cちゃんも北杜市で農的な暮らしをしようか考えているようなのだ。
農園から最近キレイにした研修棟に場所を移し、三人で色々と話しをした。
シンプルに、ただ楽しく暮らさない?
何もかもを『日本銀行券』などで考えていたら面白く無いよ。イベントでカフェをやる。客が来る。
客はコーヒーが飲みたい。店主はコーヒーを楽しんでもらいたい。しかし、そうはならない、、、
客は料金表を見て、飲むのをやめたから、、、、こんなことが当たり前なんて、、、自分からすると不思議だよ。
友達を家に招き、お茶を出して、『はい、300円になります。』なんて言ったら興ざめじゃない?この流れは変えられる。
壁を無くすんだ。
皆で力を合わせれば、今までやらなきゃと思っていた多くのことはする必要はなくなる。
[dropcap style=”square”]更[/dropcap]にはまた、東京から北杜市に移住を検討中の家族が来園してくれた。
「室田さんとお話ができれば、何か進むんじゃないかと思いまして、、」
イギリス人のご主人は循環型の農業に興味が有るようで、移住して畑をやりたいらしい。
都会の人からしたら、この北杜市の環境はかなり贅沢に映るだろう、、、
自分から見ても、もの凄い贅沢に思える。
土地があり、自然があり、恵みが得られる。
野菜や米、麦を育てることが出来、それを調理する薪なども簡単に入手可能。
竹や木も豊富にあり、その気になれば自分で小屋や家まで建てることができる。
実際、自分の友だちでも自分の家を自分で建てた人は何人もいる。
しかも、空き家を借りることができれば建てる必要さえなくなる、、、。
話してばっかりで農作業はなかなか進まないが、自然農園ビヨンドは『自然な考え、捉え方』を提供する場なのだから、それでいいんじゃないかな?
今後、作物を『享受したい』という人々が集まり、作物をより多く生産する必要性を感じるようになるかもしれない。
しかしその時には、作物を『育てたい』と思う人も同時に現れ、自然に手を貸してくれる人は集まってくる、、、そんな気がしている。