野菜を購入したお客さんからのお言葉♪

2013.11.13に自然食品店、有機村で野菜の店頭販売をした際に購入してくれたお客様から嬉しいフィードバックがあったのでご紹介♪

=関連記事=
1)有機村での店頭販売(支えがあってこそ)
2)恩送り食事会と「祈り」上映会
3)農家の賃金?(お金で物を考えると)

2014年2月に『恩送り食事会と「祈り」上映会』に参加させて頂いた時のこと、食事会の隣りに座った女性に見覚えがあった。上記ブログの記事2)で紹介した、店頭販売で私からゴボウを購入した女性(Mさん)だったのだ。

収獲がかなり大変だったゴボウ
収獲がかなり大変だったゴボウ

その時に売ったゴボウは一本900円。一般価格と比べるとかなり高いかな。しかも途中で切れたやつだし。
しかし、逆に言えば現金収入を目的とした場合、今のようなやり方で農業をやるとしたらそれくらいの値段じゃないと他の仕事との時給的な釣り合いは取れないかな?などと思ったりもする。

消費者が買いたい値段と生産者が売りたい値段に乖離が大きくて、双方とも苦労している例が多いように感じる。
自分も買う側としたら、一本900円もするゴボウには正直、手が出ない、、、
それでもそんな値段付けにしたのは、生産者と消費者の乖離に気づいてもらい、それをお互いに埋めていこうという気持ちを持つ人が増えたらいいなと思ったからだ。

実際にゴボウを購入した女性とのやりとりはこんな感じだった。

女性「私、ゴボウが好きで、この牛蒡買いたいんだけど、、ちょっとお値段が、、、」

ヤス「今度良ければビヨンドに来てください。自分で収穫してくれれば安く提供できますよ。それに、自分用の牛蒡収穫は友達などと一緒にやるとかなり楽しいですよ。その時に楽しかったら「善意の箱」に思わず支援金などを入れちゃってくれたりなんかしてくれるとありがたいです。お金が理由で買えないのも残念ですから、今日は700円でいいですよ。」

こうしてゴボウ一本を700円で購入してくれ、その晩に私が試食で提供し、推薦したきんぴらを作ってくれたらしい。
そして、3ヶ月後の再会時にお互いが「あ~、あの時(店頭販売)の!」と気づいた時、彼女はこんな事を話してくれた。

「あ!あのゴボウ、すっごく美味しかったです!ビックリしました!何なのこのゴボウ?!って、、、。正直、最初はちょっと騙されているのかな?とも思ったりしたんですが、、、かなりお高かったし、、、でも本当に買って良かったです。 うわ~、この感動した事、ずっとお伝えしたいなと思っていたんですよ。まさかこんなところで会えるとは、、、

彼女はビヨンドのゴボウを購入し、実際に食べてもらえたのでこのような体験をしてもらえることが出来たのだが、このような値段だと、買うのを控えたいと思う人が大半だと思う。

関連記事3)で紹介した通り、消費者の方が買いやすい値段をつけようとすると、自分のように効率よりも楽しさや自然の流れ重視でやっている場合にはまるで採算が取れない。だから現時点では殆ど売りに出していない。
楽しみながら、更に効率が上がることがあれば、市場価格との差は縮まるかな。そうしたらもう少し売りに出すかも。

今日、更にもう一人、11月の店頭販売でお野菜を購入してくれたお客様(Hさん)が突然自然農園ビヨンドを訪れてくれた^^

「正直、自然食品店で無農薬野菜とかばかり買っていたら、家計的には辛いですよ、やっぱり、、」

そう話すHさんも、自然農園ビヨンドの安くない小松菜を買ってくれていたのだ。
そして自然農園ビヨンドの畑を案内させて頂いた。
数千粒蒔いて、1本しかでなかった人参のこと、、、玉ねぎが鹿か何かに引きちぎられるように食べられまくっていたりする現状、、

「店でパックに入っている野菜を見るだけでは、野菜なんて簡単に出来ると思うでしょう?でも、うちのように自然に任せている場合、今の環境ではまだまだかなり生産効率が低いことがわかるでしょう?数千粒蒔いて、一本しかでなかった人参、、、幾らで売ります?勿体無くて売れませんよ^^でも、段々とこの場に馴染む野菜なども出てきて、最初に比べると自然に育つ野菜の比率は上がってきたりはしているんですけどね。」

自然農園ビヨンドでは野菜を売るのではなく、消費者と生産者の思いの乖離を解くために、人々に体験してもらうことに重きを置いていることを説明した。

Hさんは手帳を見せてくれた。「去年の11月の店頭販売において自然農園ビヨンドの室田氏と話した。、、、、、」。などと記述があり、そこにビヨンドのチラシが貼り付けてあった。

去年、店頭販売で自分と話し、野菜を実際に食べ、いつか訪問したいと思ってくれていたようだ、、、
実際に話し、食べてくれた人は理解してくれる!!

MさんやHさんからのフィードバックは、この想いを強く感じさせてくれた出来事だった。

そして、同時にこうも強く思わせてくれる。

「お金が理由で買うのを控えようと思われるようでは良くないな。まずは手にとってもらわないと、、手にとった人はこのように分かってくれるのだから、、、」

Hさんにはおみやげにノカンゾウをプレゼント。
自然食品店では高かったビヨンドの野菜?が農園を訪れてくれた人には無料でプレゼントされたりする、、、そういうのが自分としては面白いかな。

自然育ちの野菜の味や香りを体験した人が、次は自分で育ててみたくなるだろう。
そんな時に自然農園ビヨンドで共にやっていけたら楽しいな。

実際、Hさんは自然農園ビヨンドの市民農園制度を検討してくれている。他にもやりたい人が集まってきたら面白いな~。
自分の家族で食べる分には土地や自然の恵が有り余っているから^^

そして人が集まってきたら、休憩所や野外キッチン、子供の遊び場、、、
いや~色々とやりたいことがいっぱいだな~