田舎暮らし体験(農体験+宿泊)をしてくれたMS君が体験談を書いてくれましたので紹介させて頂きます。MS君の背景を知っているだけに、こんな内容のものを読ませてもらい、感動しています!
「感想文なんて苦手で、小学校の時に家出したくらい!」と言っていたMS君、素直な気持ちが書かれていて本当に素晴らしいです!そして滞在期間中に、表情がほぐれて笑顔が増えたのも見ていてよくわかりましたが、滞在をかなり楽しんでくれたようです。
そしてなんと!5月からシェアハウスに入居してくれることになりました~。
農園体験をするためにビヨンドの自然農園を訪れました。
滞在する宿泊施設はシェアハウスで迷惑にならないようにしなければという思いから、緊張で胃の調子が悪くなってしまいまいました。
その時はたまたま人が集まっていて、人と関わることをさけてきた自分が久々にいろいろな話しを聞くことができて、とても貴重な時間を過ごすことができました。
周りにいる人達と話しする内に緊張は自然とほぐれていきました。
話すことが苦手だと思っていた自分が話すことが楽しいと思うことができたことが不思議でなりませんでした。
囲炉裏を囲んでみんなで食べる夕食はとても美味しいものでした。
それまでは食事なんてものはひとりでもくもくと食べたほうが美味しいに決まってると思っていましたが、そうではありませんでした。
人といることが嫌で仕方ない自分はそこにいませんでした。そして、ビヨンドの畑を見る日を迎えました。
最初に畑を見たときは、ここは畑なのかと思うくらいに雑草があり、どれが作物でどれが雑草なのか、まったく見分けがつきませんでした。
説明を受けても全部が雑草に見えるほどでした。
自然農って、こういうことなのかな~と思いました。
収穫しきれないほど取れるものあれば、全滅することもあるとニコニコしながら話す室田さんを見て、どうしてこんなに楽しそうなのか、不思議でなりませんでした。しかし、室田さん、宿泊施設の人、その周りに集まる人達を見ていく内に思うようになりました。
何にも取り柄のないと思っていた自分が人の中に入って話しをするだけで、自分にも何かできるのではないかとだんだんと思っていきました。
今の自分なんてどうなろうがいいとなげなりになっていた気持ちが、何かできることがあるならやってみたいという気持ちになり、失敗したらどうしよう、めんどくさいことになるからやらないという気持ちが、失敗してもいいし、それ考えを始めたら何も始まらないからまず何かやろうという気持ちに変わっていきました。
人と話してつながるだけ、思いを伝えて聞いて貰えるだけ、たったそれだけで人生が楽しくなることに気づけたこと、それが一番の収穫でした。