3/19に行われた講演(第五回 太陽光発電所を一緒に考えませんか?)の様子をお伝えします。
この講演は明野の自然を観る会主催で、最近ものすごい勢いで増えている太陽光発電パネルのあり方について、もっと自然環境に配慮したカタチにしていった方が良いのではないかとの思いから始まったようです。
自分は環境審議会の委員だったこともあり、傍聴に来ていた自然を観る会の代表の柴山さんとお話したのが初めての出会いでした。
そして私が耕作放棄地の開拓(ビヨンド自然塾)や、空き家の有効活用(NPO法人みんなの街)のような活動をしているのを知り、今回の講演に講師として依頼してくれたのです。
パネルが増えたのは
ここ二年ほどで急激に太陽光パネルの数が増えてきています。それには様々な背景があると思います。土地を借りる側としては、最大のモチベーションはお金だと思います。投資家、事業者共に儲けにならなかったとしたら手を出していないでしょう。
そして貸す側。こちらもお金は大きなモチベーションかもしれません。しかし、それだけでは無いのではないかと自分は感じています。貸す側は山林や農地を放置している事自体に罪悪感や不安などを感じていることが多いのです。
畑を草ぼうぼうにするとみっともないと思われると感じたり、自分の持山の木が道路に倒れたりしたら大変だ、、と心配しながらも、高齢のために自分達では管理できなくて困っていたりするのです。
こんな時に「私が管理しますので大丈夫です。賃料も払わせてもらいます。太陽光発電を促進することで原発を不要にする事にもなり、国のためにもなるのです!」と提案されれば、「それはありがたい話だ。お国のためにもなるのであれば喜んで!」となるのは自然な流れのようにも思われます。
パネル以外の土地の使いみち
しかしパネル以外にも有効な活用方法があったとすれば、貸主はパネルではなく、そちらに貸してくれる可能性も大いにあると思います。
活用方法は色々とあるかとは思いますが、自分は以下の様な提案をさせて頂きました。
- 耕作放棄地の開拓・家庭菜園
- 山林を遊び場・公園に
- 空き家の有効活用で上記2つを加速!
耕作放棄地の開拓・家庭菜園
北杜市には耕作放棄地が沢山あります。放棄されてかなりの年月が経った場所は木が生え、森に戻りつつあります。このような場所は大自然に憧れる都会の方などにしたら物凄く魅力的な土地になり得ます。
自分は理想の土地を求めて海外などを転々と周り、ニュージーランドに移住すべく、土地を探しに行ったこともあります。しかしながら、人気が高い土地でもあり、十分な広さの土地を入手するにはかなりお金が必要だということを知ることになりました。
しかし実は、ここ山梨にはそのような土地がなんとあまって放置されているのです!自分にとって、これはかなりすごい発見でした。山梨に移住し、今では2ヘクタール以上の土地が自由に使えるようになっています。収入も殆ど無いのに維持できているのです!
このような土地を得るには、自ら開拓できることが実はかなり重要なのです。開拓すれば、野菜を作ったり、憩いの場として利用したり出来るのです。
ただ、経験したことがない人にとって、『開拓』と言うのはかなりハードルが高く感じられるかもしれません。
そんな方々のために『開拓クラブ』や『開拓体験』などを提供しているので、是非多くの方に利用して頂けたらなと思っています。
山林を遊び場・公園に
同じような考えで、放棄されている山林を遊び場として使えばかなり楽しいと思います。ツリーハウスを作ったり、キャンプをしたり、遊具を作って公園みたいにしたり♪
ハッキリ言って、こんなに贅沢に土地が放置されているなんて、物凄く有りがたい状況だと思います。これらを有効に活用することが出来ることを知れば、活用したい人が殺到するのではないでしょうか?
空き家の有効活用で上記2つを加速!
上記2つの活用方法は、一日で成し得るような方法ではありません。『開拓』をするのには日数がかかるのです。(そこが充実感を産み、非常に楽しいところなのですが)
そこで、これらの活用方法を促進するには、気軽に滞在できる拠点が必要となります。好ましくは、そこをきっかけに移住が促進されることでしょう。NPO法人みんなの街で自分がやっているのはここの分野です。
楽しさが伝わった!
嬉しいことに、参加者の皆様からこのような意見を多く頂きました。
「本当に楽しそうにやっているのですね!」
「好きだから続くのですね!」
良い忘れていましたが、ここはかなり重要な所です♪
物事が加速するのには、ドライビングフォースが必要です。そのドライビングフォースとして不安を用いる人が多いですが、『喜び』や『楽しみ』をドライビングフォースにした場合には、それに伴って『幸せ』までついてくるという素晴らしい循環を生むのです^^
八ヶ岳ジャーナルに紹介されました
八ヶ岳ジャーナルに当日の様子を記事として載せていただいたので、ここで紹介させて頂きます。