これは見えないものは信じなかったイブが、見えないもの(心)こそが全てだ!と気づき、それに基づいて行動するようになるまでを描いた物語である。
イブは思想家時代、どうしたら皆が幸せになれるのだろう?と日々考えていた。
そして、それにはまず不安がなくなるのがいいなと思った。
しかし色々と検討していると、不安の対処法なんかを考えているうちは不安はなくならないことがよくわかった。
実際に不安がない状態というのは、「え?不安って何?」の状態だ。
不安という概念さえ無くなってしまう状態、、、、
長い間必死に考え、色々と試してみたところ、不安というのは自分自身の心が作り出しているということに気づいた。
全く同じ状況下において、
「うわー、最悪!絶対無理~」と感じることも
「ふふふ、これが試練と呼ばれるものかな。クリアしたらさらなる幸せが訪れるのだろうな」と感じることもできる、すべては自分の心次第だという事がはっきりと分かった。
自分の心さえ統制出来れば不安は消えるんだ、、、。
「でも、目の前の現実が辛い場合には心をしっかりと統制することは難しいのではないか?」
そう思ったイブは腕立て伏せを始めた。
腕が辛くなってきた。
「いや、俺は心なんだ。体ではないんだ。だから俺は何も辛くないではないか!」
そう自分に言い聞かせるも、やはり腕が疲れて辛い、、、
そんな葛藤を感じながらも腕立て伏せを続けていると、、、
「あれ?俺(心)は全く辛くはないぞ!なんだか、この体は辛そうだけど、自分はこの体自身ではなく、動かしているだけなんだから」という感覚が出てきたのだ!
言葉ではうまく伝わらないだろう。経験したものでしかわからないだろう。
でも、ハッキリと心と体(現実)を引き離し、心を統制することが出来たのだ。
(後にイブは、信仰を得ることで、統制すら必要がなかったことに気づくことになるが、それに関してはまたのお話)
イブはその考えを皆と共有しようと考えた。
「困っている人達が、考え方、捉え方を変えるきっかけになればいいな」
「多くの人は不安にばかりフォーカスしている、だから解決方法の方に注意が行かないんだ。」
イブはホームページ上での無料相談室を開設した。
多くの人が不安ではなく、改善策にフォーカスできるようにと願いながら、、、
が、結果としては全然うまく行かなかった。
相談に来る人ほとんどが、自分は被害者で、周りが悪いという考えにしっかりと固定されていた。
「自分が伝えたかったのは、自分(の気持ちの持ち方)が変われば周りの環境も変わるんだ」という事だったのだが、自分が変わるつもりが全くない人には全く受け入れられない考えだったようだ。
解決の具体策を聞きたがる。
まさに、病院に薬を貰いに来る患者のようだった。薬が無くなるとまた薬を求めにくる、、、
イブは悩んだ。自分のやり方は間違っているのだろうか?
答えは必ず心のなかにある、、そう信じるイブはいつものように瞑想を始めた。
すると!
「smile,,,shine,,,,smile,,,shine,,,,,」と頭のなかをメッセージがグルグルと回りだしたのだ!
考えてでた答えではなく、降ってきた答え、メッセージであることがハッキリとわかった。
その時、自分はハッキリと理解した。
「そうか、、、そうだな!そりゃあそうだ!」
悩む人の不安を軽くし、明るくなってほしいと願いながら、どうしたらそうできるのだろう?と自分自身は眉間にシワを寄せて悩んでいたのだ。
「アッハッハ。皆の顔を明るくしようと言いながら、自分の顔が明るくないなんて!」
「自分がやることは病院を建てることではない。病院には患者が来る。自分はただSmile and Shine! いつも笑顔で輝いていよう!自分がやることはそれを行動で示すことなんだ!暗闇があるのなら、自分はただ明かりを灯すだけだ。明かりが好きな人は自然と集まってくるだろう。」
こうしてイブの中に大きなコンセプトが生まれた。
Smile and Shine!
また、無料相談室が自分の中ではうまく行かなかったことで、色々と学ぶことが出来た。
無理に人に伝える必要はない。(聞く用意ができている人に伝わればいい)
教えるのではなく、ただやってみせる。(教えは反発を生む場合がある)
どのようなカタチでそれを体現しようかと想像していると、イブの心はワクワクとしてきたのだった、、、、