非常にありがたいことに、援農募集の呼びかけに応えてくれる方々が日々訪れてくれている。
また、開拓クラブへの申し込みも頂いているのだが、こちらの方は開拓探検などを進めているうちに開拓する場所が無くなり、現在、市の関係部署とともに新たな場所の確保について協議予定。
候補地は既に前から決まっており、先日来た開拓クラブ参加希望者のYさんにはその場所を見て頂いた。
その際には、援農に駆けつけてくれていたMさんも同行。
どうです?凄いでしょう?道も家も見えない、、この秘境っぽさがいいでしょう?薪もあり、カマドを作る土も石もある。
ここを開拓して食物も自然に得られるようになり、更に休憩小屋まで完成したら?
かなり贅沢な時間が持てますよ~
そして、自分が開拓した時のエピソードなどをそこでお話したところ、『援農』に来ただけで、『開拓クラブ』については何も知らなかったMさんも興味を示し、今ではNさんと共に参加待ちリスト入り♪
同じ明野町の有機農家Tファームで働いているT君も援農に来てくれた。
ウガンダで海外青年協力隊として二年暮らした経験があるT君は、またウガンダに戻り、自分でビジネスをやりたいと考えているようだ。
農業を学び、それをウガンダの人々に伝えたり、農家を繋げて市場出荷をしやすくしたりという事を考えているという。
ウガンダの人々は自分が食べる穀物などは栽培するが、換金作物はあまり作らないのだという。
面白いことに、自分は彼がウガンダでやろうとしていることと、ある意味逆のことをやろうとしているとも言える。
自分は、効率を重視するあまりに『食べる人に喜んでもらいたい』という気持ちが薄れている日本の現状に対し、逆に『効率よりも大事なものがあると思うんだよな~』という事を示そうとしているのだ。
農家は換金作物を作るのが当たり前、農地は作物の収獲効率の最大化を目指すのが当たり前、、、
物流などの効率も上げるのは当たり前、、、
日本ではこのような考えに基づき、効率よく野菜が供給されるようになった。
しかしながら、消費者と生産者の顔が見える関係は殆ど無くなり、モラルの低下なども散見される、、、
食べて貰う人に喜んでもらいたいから作るのではなく、「この作物が一番、割がいいから作る」などと思うようになったとしたら、ちょっとさみしい気もするな~
そして、北杜市の有機農家仲間などと話していても非常に興味深いのは、食っていくためにはある程度の効率が必要であり、そのためには地元のレストラン等にチマチマ小口配送などするのは割にあわないというような流れが強いことだ。
気を使ったり、手間の問題などから宅配からも手を引く人もいる。
効率を考えると中間卸などに一発で渡し、換金できるのは非常に魅力的なようだ。
そして中間卸からすると効率よく、高い値段で売りたいので、結局は都会に売りに出されることになる。
こんなに沢山の有機農家が美味しい野菜を作っているのに、地元では手に入りにくかったりする、、、、これって、どうなの?
そんな想いから、自分は中間卸に出すという効率の良い物流ルートではなく、人と人との繋がりで自然の恵みが自然に流れていくような方法を創りだそうとしている。
T君がやろうとしていることと自分がやろうとしていることは方向性は違うものの、想いは同じ^^
T君は『ウガンダの人々にただ幸せになってもらうために自分に何が出来るだろう?』という事をしっかりと考えているのだ。
T君は精神世界のことにも興味があるらしく、作業中には色々なことをお話させいてただいた。
「なるほど~、それで繋がりました」
彼の中で疑問だったことが、飲み込めるような形になったようだ^^
自分の経験をただ伝える場として作った『農園』というカタチ、、、これはやはり面白いな!