ビヨンド古民家改修 ボランティアさん達と vol.3 ~ボランティアを通じて学んだものとは?~

私がボランティアを広く募っているのは、ただ手伝ってくれる手が欲しいからではありません。作業を通して伝えたいことがあるからです。

手前の床と、奥の部屋の土壁修復を行いました。

それが全員に伝わっていたようなので凄くうれしいです!
彼らが体験談を書いてくれましたので紹介させていただきます。

ツリーハウスでパシャリ!(顔はよく見えませんが^^;)


大自然のフィールドでの一コマ

参照

A君

ボランティア活動をするにあたり、まずどんなボランティアがあるのか・出来るのか正直知らず私の頭には震災復興ボランティアしかありませんでした。しかしネットを通して調べてみるとボランティアの募集をしているサイトが多々有り人員不足であることに気づきました。

そこで私はボランティア活動の必要性を感じ、近年問題として挙げられている空き家問題に興味を持ちボランティア活動をするに至りました。

なぜ山梨県の空き家改修を選んだのか、、山梨の空き家率は全国1位を占めているのに対し移住率も1位になっていることを知り山梨にはまだまだ知らない魅力が詰まっていると思い選ばさせていただきました。

ボランティアをする前は空き家の改修をしても業者の力無しでは人が住めたり訪れたりといったリフォームが出来ず、生まれ変わることは難しいと思っていました。しかし、自分たちも実際に2日半ボランティアをすることで足場のなかった床を座る事ができるように、すきま風が入り込むため土と藁を混ぜて作った土壁を張り防ぐことを可能にしました。

今回活動を通してやる前から頭で想像しただけで不可能と決めつけてしまい、やれそうなものをやれないと判断してしまうのは勿体無いことであり行動をおこしたことで得られる情報・知識を逃していると感じ、これからは固定概念を捨てゼロベース思考で物事を考えていきたいと感じました。

今回、貴重な体験をさせていただき本当にありがとうございました。


皆、火を炊くのが好きみたい♪

K君

今回、この活動に参加させていただき多くのことを学ぶことができました。

床の張替え、壁の破壊、土壁作りなどなど、普段の生活では体験できないようなことをたくさん経験させていただきました。個人的に、1番印象に残っているのは土壁を作っていったときです。土と水と藁だけで、しっかりとした壁が作れることに感動し、またそれが自分の身の回り(自然の中のもの)から簡単に作れるということにもかなり感銘を受けました。実家にも今回対象となった家と同じような古い造りの蔵がありますが、構造をまじまじと見たこともなく新しい発見も多かったです。帰ってからその蔵を何気なく見てみると、壁には隙間が多々あり、冷たい風が吹き込んでくる状態でした。ただ、今回対象の家の修復前を見ていたので「あ、直せるじゃん。あわよくば生活もできるじゃん」と考えてしまう自分がいて、少し可笑しくなりました。以前ならば「こんな汚いところは放置するか壊すかだな」などの考えしか浮かばなかったでしょうが。

このように、作業の中で自然の活用方法の豊富さなどを学ぶことができましたが、何気ない会話の中でも多くのことを学ばせていただきました。室田さんの「人の作った道を通るのは誰でもできる。自分から作れる人が本当のできる人だ。」という言葉には心を打たれました。テストなどは勉強すれば誰でもできるのであるから、今、本当に自分がすべきことをよく考え、また、これをやるよりも良い方法があるんじゃないかと、常にアンテナをはりながら生活できるようになりたいと思いました。

このような普段体験することができないものに積極的に参加することで、その分野の知識は増えるかもしれないです。ただ、それだけではなく、自分が人間的に成長できる絶好の機会でもあるな、と感じました。


廃材を利用して大豆(味噌用)を煮ています。

S君

「空き家改修?面白そう!」そんな想いから3/7~9までボランティア活動に参加いたしました。

ホームページには、丸太を切っていたり床を張り替えている写真があったりして、力仕事の多いイメージでしたが、現場に着くと案外そういったことはなく(笑)楽しく活動出来ました。

内容としては、壁や天井を剥がす、床下に断熱材を敷き床板をその上に敷く、土壁を作り風の通る隙間に埋めていく、といった作業を行いました。

他にもビヨンド自然塾のフィールド散策や、そこにあるブランコで遊び、まるでハイジになったような気分になったり(笑)、休憩中には焚き火をして温まりお湯を沸かしたりと、様々な経験をしました。

1番印象に残っているのは「教科書に載っていることは誰でも出来る。最初から答えのない問題に立ち向かい答えを出していくことの方が面白い」という話。今の自分に足りないのはこの創造力だと気付くことが出来ました。

周りを見渡せば八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、富士山と圧巻の景色、自然豊かな北杜市が何故移住希望先ランキング全国No.1なのか3日間ながら理解することが出来たような気がします。

ここに書ききれない程多くのことを学び、刺激を受けました。まさに百聞は一見に如かずで、その場に行ってみないと分からないことは多くある、そう感じました。

これからは就職に向けてバタバタの日々ですが、また落ち着いた頃に参加出来れば、と考えております。貴重な経験を提供してくださり、ありがとうございました!

薪割り、やってみる?