理想の学び場作りイベントの補足をします。
自由なだけでいいのか?
子供たちをただ自由にさせてあげるだけだと、ただ単に子供同士で遊ぶだけで遊びも発展しにくく、勉強などの学びからは離れ、大きくなってから苦労するというケースは多いですね。
今回のイベントで、仲良くなった子供たちと沢山話しました。
子供たちの理想の先生、それはこんな感じでした。
- やさしい。怒らない。
- 何でも好きにやらせてくれる。
- 宿題を出さない。いつでも休ませてくれる。
さて、本当にこんな先生は理想なのでしょうか?
これだったら誰でも先生になれますね。
何も言わず、適当に横で本なんかを読んでいるだけでもできます。もはやマネキンでもいいかもしれません。
保護者も先生も子供たちには自由にふるまわせてあげたいという意見が多かったです。
では、どのようにすれば両者が上手い感じにかみ合うでしょうか?
自分は子供たちに自ら考えてもらう機会を与えてみました。
「今さ、この子がこちらの子の事を笛で思いっきりたたいて泣かせたとするでしょう?俺がなんでもやらせてあげる怒らない先生だとしたらさ、ただ、『うんうん、いいよ。どんどん自由に叩きなさい。』とニッコリして言うけどさ、それでいいかな?」
そのように子供たちに尋ねると、、、、
「え~、それはダメ!!」
と皆から即答。面白いですね~。
ただ自由に怒らずに何でもやらせてくれる先生、いきなりダメ出しされましたね。
それが理想と言っていた子供たちから!
「自由とは責任を伴う」と言うことを考えるきっかけになったかな?
先生として重要なのは、こんな感じに、子供が自分自身の感覚としてしっかりとわかるように説明してあげられるかどうかということですね。これは人生経験がものを言ってくるでしょう。
これは教科をしっかり教えられるかとかよりもずっと大事だと思います。
ここが出来なかったり、信頼関係が築けていないようだと何を教えても効果は薄くなるでしょう。
なんたって、聞く気になりにくいですからね^^
私立じゃなきゃダメ?
今度は子供ではなく、保護者の方。自由な環境で教えたいと望む先生も含まれますね。
公立はダメだから私立に入れてあげなくてはいけないと思うご家庭もありますが、私立に入れるとなると今度は経済的に厳しい、、、。
そんな声をよく耳にします。
しかしながら、自由な私立にいれれば必ずしも望む環境が得られるとは限りません。
それよりも、「公立ではだめだ」という考え自体が発展性に乏しいように感じます。
普通に考えると公立の方が自由にできるのでは?という風に自分には思えます。私立だと生徒が減ったら給料出せなくなるので縛りが大きいでしょうが、公立はそんなことはあまり考えなくても良いでしょうからね。
実際、自分は小・中・高全て公立でしたが、大分自由にやらせてもらえました。
というか、やらせてもらえるように先生や親に掛け合い、ちゃんと話し合ったのです。
結果、小3の頃から親からはあれしろこれしろ言われることはなくなり、高1の時は授業中に筋トレをしていても良くなったり、高3の時は授業に出なくても卒業させてもらえるようにまでなったりしたのです。
これらのことに関しては、以前記事にしていますので、興味ある方はそちらを参照ください。
参照
そう、自由はそこらへんにポロリと落ちているようであればよいのですが、どうも自由が得られないという方は、自ら自由が得られるように一歩でもまずは進んでみましょう。そうして初めて道は拓けるのですから。