自然農園ビヨンドで1週間お世話になりました。その爽やかな研修体験をお伝えします。
農園での研修というと、「大変だった」とか「くたびれた」という感想を持たれる方が多いかもしれません。ビヨンドではまったく異なる、そのキャッチフレーズSmile & Shineそのままの印象が残りました。
なぜでしょうか。その理由のひとつは、研修期間中の時間配分にあります。
以下は私が体験した1週間の活動ですが、農作業には、7日間のうち、2日間ぐらいしか取り組んでいません。
たまたま、ビヨンドのその時点での優先事項が古民家の改修だったこともあるのですが、ディスカッション、地域のネットワークづくり、登山、公園散策などにも積極的に参加し、ゆったりとした時間が過ぎていきました。
週間の研修期間中の活動
日曜日 (地域のスーパー・ホームセンター見学)、ハイジの村でディスカッション
月曜日 古民家の掃除と畳の入替、訪問者への農園の案内と栗拾い、森の家で交流会
火曜日 古民家の天井はがし、菊芋の植え付けと草刈、ディスカッション
水曜日 みずがき山の登山、マルシェ(市場)づくり見学、古材置き場の見学
木曜日 グラインダーを借りる、草刈、根とり、玉ねぎの植え付け、ディスカッション
金曜日 玉ねぎの植え付け、草刈、スナップエンドウの種まき、古民家の柱・梁のグラインダーかけ
土曜日 古民家の柱・梁のグラインダーかけ、(ワイナリー見学)
日曜日 大工さんと古民家改修相談、(有機栽培の販売農家見学)
*( )内は農園研修とは別の独自活動
そもそもビヨンドの研修には、計画や予定という概念が薄いようです。
やるべきことは山のようにあるのですが、その場の思いつきや流れで活動が決まっていきます。
この活動パターンのなかに身を置くことで、現代の管理社会の呪縛から解放されて、爽やかな気持ちになるように感じます。
そこから生じるのは、その人が本来持っている「主体性」や「積極性」の回復のような気がしています。私自身、後半ではワイナリー見学や有機栽培の販売農家見学を自ら思いついて、この研修にオプションとして組み込み、次への活動につなげることができました。
研修期間中に多くのディスカッションをさせていただき、自分自身ぼんやりとしか捉えられていなかったことがかなり明確になりました。
木曜日には自分が考えていたことをまとめて説明して、フィードバックをいただいたのですが、まったく考えていなかった視点からのアドバイスがあり、感銘を受けました。
9年間も仕事をせずに「幸せ」について考え続けられていますので、その一言ひと言は簡潔で重みがあります。
そのメッセージを伝えるために、「農園」という道具立てを用意した、という背景もよく理解できました。
何か世の中に役立つことがしたい、という漠然とした思いをもっておられる方は多いと思います。そういう方はぜひ自然農園ビヨンドをお訪ねください。必ずヒントが得られると思います。