東京で会社を経営している方(K君+S君)が、同僚を連れてビヨンドに寺子屋の講義を受けに来てくれました。
Storys.jpに載せた自分の記事を見て、是非会いたい!と思っていくれたそうで、東京から何度も通うのは大変なので、集中的に全部受けさせてくれとのことでした。
その要望を受け、三日間ですべて講義を終わらせるスケジュールを組ませて頂きました。
自分はただ講義をするだけだと面白く無いので、途中で急に畑に行っちゃったりするけど良いですか?一緒に行けば面白かったりしませんか?と提案したところ、それも快諾してくれました^^
思いつめた表情、、、
当日、韮崎駅に送迎に行き、出てきた二人組を見て、「あぁ、この人達だな」と思ったのですが、、、そのうちの一人、S君のオーラが恐ろしく暗い、、、何か思いつめたような雰囲気がビンビンに感じられ、「なんか凄い引っ掛かりがあるんだろうな、、、」という強烈なファーストインプレッション。
オフィスに帰り、自己紹介を始めると、、、S君の思いつめた表情の理由が明らかに!
軽い自己紹介くらいのつもりで始めたのですが、何だか凄い内容に(^_^;)
でも、二人の素直な気持ちがその場で表現されたのは素晴らしいことだと思います。
二人の生い立ちや、物事に対する考え方を聞いていると、色々と興味深いことが浮き上がってきました。
そして自分の中に沸き起こった感情は、、、
実習コースからは少し逸れ、個別指南みたいなカタチで、起こる出来事に対する捉え方とそれに伴う感情の変化をお話しました。
S君はかなり考えこむタイプで、非常に分析が好きなようです。
聞いていて、「うわ~、考えすぎ、、」と何度も思いましたが、同席していたK.M.君も同じように感じていたようで、顔が半笑い(^_^;)
しかも分析の結果が、自分を窮屈にさせるようなものになっていたんですよね。
偶然?の出来事が後で素晴らしい気づきを
一日目が終わり、夜は古民家なかやに宿泊してもらうために送迎。
この時、偶然?こんな事が起こりました。
なかやに到着したちょうどそのタイミングで、軽トラが出てきて、その軽トラが自分たちの乗る車にピッとクラクションを鳴らしました。
あまりのタイミングのぴったりさに、その軽トラは古民家なかやの管理人のOさんが乗る軽トラだと勘違いした私達は、急遽Uターンしてその軽トラを追いかけました。
一緒に温泉に行く予定だったからです。
しかしながら、結果から言うとその軽トラを運転しているのはOさんではなく、全くの別人でした。
急カーブの山道をやけに飛ばすな~と、思っていたのですが、相手からしたら、男四人乗りの車が、Uターンして急に追ってきたので、怖くなったんでしょうね(^_^;)
クラクションを鳴らしたのに自分たちが怒ったと勘違いしたのかもしれません。
物凄いプレッシャーをかけてしまったようで本当に申し訳なかったです、、、
しかし!あとでこの出来事が非常にいい例として講義の中で使用されることになったのでした。
「あはは、偶然?まぁ、そう思ってもいいよ。でも、このことで理解はしやすくなっただろう?何たって君も一緒に経験したんだから!」
二日目
二日目は朝から講義再開。朝から晩まで話して、思わず声が枯れてしまったほど^^
夕方には、焼き芋がしたい!との要望を受け、農園で焼き芋作り♪
何だかいつもこんな展開だな~
考え、分析する癖がある人々にとり、こんな感覚的な提案はなかなかピンときてもらえないことも多いです。最初はね^^
・さんざん議論
二輪で走行するというのは物理的にバランスが悪い。
バランスを取りやすくするには重心を低くする必要がある。人間の体で頭は重いのだから、できるだけ頭が低くなる体制で乗れる自転車を作らなければならないのではないか?
・プロテクターやヘルメットなどの開発
・分厚いマニュアル、分析の結果をまとめた資料作り
大人が物凄い分厚い資料を真面目な顔して作成している時、もしその横を一輪車に載って喜んでいる子供の集団を見たらどう思う?
二輪は難しいだろう、、、なんて議論していた時に、なんと一輪で、しかもプロテクターなしにバシバシ乗っている子供が、ハンドルさえもないのに笑っているなんて!
そしてニッコリこういうんだ。
「おじさんも乗ってみる?」
真面目なおじさんグループのうち、一番若いA君が試してみると、下手なりにも少し乗れるようになっちゃったとしたら、、、
おじさんグループは意識が変容すると思うよ。
「こんな分厚い資料を作る暇があったら、まずは自分で試す、練習すればよかったんだ!」ってね。
自分は、ただこれを今の社会でやっているんだよ。
社会なんて変わらないとか、この世界は閉塞的だ、、、とか、そんな事例を上げたり調査を進めたり刷るのではなく、ただ一輪車を笑って乗るんだよ。
しかも、まだ乗れもしないのにね!乗れないから当然コケる。
でも、、実はわりと致命傷にはならないんだ。こけそうになると、実は足が出るから、まず頭からは転ばない。絶対とは言わないけどね。
何度も何度も転んだりするけど、結局は乗れちゃうんだよね。
そんな事例を積み上げていく集団があったら凄い面白くない?」
三日目 ~答えは丸い~
二日目の夜、S君はK君に思いの丈をぶつける機会を持ったそうです。
朝、その事をK君から聞いた時、「あ~、これは繋がったな^^」と思いました。
でも、それらはただの道標でしか無いんだよ。
君をあるところに導くね^^」
K君の中で、答えが繋がり、やることは見えた!というような顔つきのK君。
物凄い面白いことを教えてくれました。
「うわ~、まさに答えが丸いじゃないか!!そうそう、それそれ!
なんでそんな名前をつけたのか、、、思わず付けてしまった名前の意味が、後になってわかる、、こんなのはかなりドラマとして面白いじゃない!過去も未来もないなんて言うのも自然に受け入れやすくなるしね~」
到着時はかなり思いつめたような表情だったS君も、「うん、そうね、、。もうちょっと整理する必要はあるけど、大体わかったと思います。実は結構シンプルなのね^^」
とニヤッと笑ってくれたのが印象的でした♪
そうそう、そんな感じで!
考えてニッコリ顔を作るなんて言うのと、思わずニッコリなんていうのはまるで違うんだ。
考えるんじゃない、ただ感じるだけでいいんだよ^^
人を助けることは結局は自分を助けること
NPOを設立する歳、窓口役を担うホームページに関して、自分は技術的な課題を少し感じていました。こんなのできたらいいけど、自分でできるかな?というような部分です。
出来たとしても、かなり試行錯誤に時間がかかってしまいそうなものです。
しかし、今回訪れてくれた二人組は、携帯のアプリの開発などをするIT企業の方々。
「お礼がしたいんです。是非、自分にやらせてください!」と提案してくれました!
既に自分も少しづつ作ってはいるのですが、難しいところなどは頼んだらやってくれることになり、非常に助かっちゃった!
山形から来ているK.M.君にも、こんな光景を見てもらうことが出来てよかったです。
K.M.君はこんなことも言っていました。
「自分もこんな風に顔の表情が変わったんですか?」
東京から来た人達の顔つきが変わったのを間近で見れたK.M.君。彼にもその評定の変化がわかったのでしょうね。
ちなみにK.M.君、大学を4月から休学すると教授に伝えたそうです(^_^;)
4月の初めからまたビヨンドに戻ってくると、、、
しかも!これまた面白いことに、今回合流した東京在住の二人も似たようなことを言い出したのです。
大学を休学中のK君は「今となっては、卒業する意味あるのかななんて思えてきてるんですよね、、、」。
S君は実は大学に受かったばかりで、4月から入学予定なのだが、「やっぱり行く意味あるのかな?なんて思えてきてしまいました。僕、行ったほうがいいんですかね?」なんて言い出すし、、
いやいや、そんな事は自分で考えてね(^_^;)
確実に、彼らの中の心の限定フィルターはちょっとずつ剥がれている、、、
後は、彼らがそれを受けてどのような経験を積んでいくか、、
いや~、楽しみだなぁ♪ 彼らの人生が楽しいものとなりますように~