筏下り+繋がりキッチンの第三日目の様子

平日遊び部のイベント、『筏下り+繋がりキッチン』。

三日目は繋がりキッチン!これは前2日のレジャー的な雰囲気とは変わり、参加者に緊張感が出てきます^^(逃げ出したいと思っていた人もいたほど)

『繋がりキッチン』とは?

お金に頼らずに材料を調達します。近くのおじいさんなどにじゃがいもをもらったり、お鍋を借りたりして、繋がりの力のみでご飯を作ります。食材を提供してくれた方々には各自でお返しとなるもの、事を考え、実践してもらいます。よく『0円食堂』みたいなやつですか?と聞かれます。自分はその『0円食堂』はみたことがないのでよくわかりませんが、コンセプトは多分かなり違うと思います。

不要なものをただ貰い受けるということではなく、相手が不要だとは思っていないものでも思わず提供したくなりたくなってしまうような提案を参加者さんたちにはできるようになってもらいたいと思っているので!コレ、できる人少ないですからね~。

ビヨンドはいつもそんな感じで応援者が現れてくれています。そのノウハウ?をお話しました。

「協力者を得ることができるようになる!」

これが繋がりキッチンの目的です。これができるようになると、凄く生きやすいです。仲間も直ぐにできるし、やりたい事も成し遂げやすくなります。災害時などにも凄く強いでしょう。

年収が高かったり、肩書が凄かったりする人のほうがクリアは難しいと思います。プライドが高くなると、動きは固くなるのです。

ということで、参加者さんたちには子供の頃の無垢な気持ちを思い出してもらいながらプレーしてもらいました。

踏み出すのはドキドキ!


今回の課題はカレーを作ること。簡単ですね~。実に。
ただ、お金を使ってはいけないだけ。カレーの具材をもらったり、鍋などを貸してくれる協力者を得ればいいだけです。

ちょっとそれだけだと簡単なので?少しハードルを上げてみました♪

自分の車などは使用禁止とし、敢えて調達する地域を指定しました。
武川のお米、白州の玉ねぎ、韮崎のカレールー、明野のお肉など、、、

武川のお米を調達するにはまず、武川に行く必要があります。もちろん、歩いて行っても良いのですが、それだと制限時間内に帰ってくるのが難しくなります。ということで、交通手段を手に入れる必要があります。人の協力が必要となるのです。楽しいですね~。

感謝の晩餐!

四チームに分かれて、各自出発!いい年したおじさん二人、車に乗せてもらえるでしょうか?食材を分けてもらうように話を聞いてもらえるでしょうか?!

常識に縛られた大人にはこの繋がりキッチンは結構難しいので、リタイアする人もでるかもなと思ったりしていました。

ちゃんと目的地にたどり着けるかな~?なんて思っていると、「無事に現地に到着しました!」などというメールが来たり、ナスやきゅうりをダンボールにいっぱい持って帰ってきたりして、凄く頼もしかったです。

さて、小学生低学年チーム。彼らも凄かったです!最初はピンポンを押して思わず走って逃げてしまったりした子もいましたが、ちゃんとイベントの説明をして、鍋などを借りてきてくれました。

お肉をもらうのは結構難しかったようで、なかなかいただくことが出来ませんでしたが、聞き方を変えたり、説明を加えたりするようにアドバイスをすると、子供達は自分で言い方を考え、頭の中を整理して再チャレンジ!すごいですね~。ちゃんとお肉まで手に入れることができました。

他のチームでは、なんとカレールーや福神漬もきちんと手に入れて帰ってきました。

こうして無事にすべての材料を調達するだけでなく、それをはるかに上回る食材を得ることができました。全員、無事に行って帰ってくることが出来たのです!

ありがたくカレーを作り、食べさせてもらいました。こんな事ができたのも多くの人々の協力が得られたからです。本当にありがたいカレーでした!!

普段、カレーくらい当たり前のように食べるかもしれませんが、今回は皆、自然に感謝の気持ちが湧き上がりました♪

参加者さんの感想・気づき・学び

  • ヒッチハイクをしてなかなか止まってもらえないとだんだん辛くなってくる。しかし、乗せてもらえた時、涙がでるほど嬉しかった!!次、そのような人を見たら乗せてあげたい!
  • ただ「下さい」ではなかなか伝わらないが、背景を説明すると凄く協力してくれることがあった。背景や思いを伝えることは非常に大事なことがわかった。
  • まずはやってみないと問題点もわからない。やってみると改善点が見えてくる。そして進むことができる。まずは一歩を踏み出すことの大切さがわかった。
  • 予想外の展開が面白かった。だめかな、、などと失敗のことばかり考えるのではなく、チャンスは逃さないようにしようと思った。
  • 「働かざる者食うべからず」と言われ、「うっ、、」となった。返す言葉が見つからなかった、、、
  • 普段、スマホなど機械に頼りすぎていて、サバイバル力が下がっている気がする。

アドバイス

更には、ヒッチハイクが全然うまく行かず、テンションがかなり下がっていたが、ついに止まってくれた人が若い女性だったことで物凄くテンションが上ったという男性チームの言も^^

アホっぽいかもしれませんが、このようなモチベーションの上げ方は実はかなり有効です!
実際、最初はやる気がなかったS君、これにより物凄く楽しいイベントになったようです^^

皆さんは困っている時、困っていることを素直に伝えることができるでしょうか?解決するように自ら考え、周りに助けを求めることができるでしょうか?また、相手にすがるのではなく、相手がよろこんで手を貸してくれるような提案・話をすることができるでしょうか?

自分の想いやビジョンを示し、是非、応援したいと思ってもらえると、喜んで協力してくれる人が現れます。自分はそんな事を参加者の皆さんに実感してもらいたく、今回の企画をしました。

そして、、、

実際にそれを味わえてもらえたようで、自分もすごく嬉しいです!
参加者の皆さんからはこのような報告をいただきました。

  • 「じゃがいもを探しているんです」と伝えるだけでなく、背景を説明すると「玉ねぎも必要じゃないの?」と相手の方からわざわざ提案してくれた。
  • 「武川まで乗せていただけますか?」と言ったのに、話しているうちに最終目的地が白州だと知ってもらい、結局白州まで連れて行ってくれた。

お金を持っていたりすると、何も考えずにお金で解決できてしまうかもしれません。しかし、お金がなくなったり、使うことが出来ないような状況に陥った際、それでは困ることになるでしょう。そうでなくても、お金を失うことに不安を感じるでしょう。

お金を稼ぐことも大事かもしれませんが、お金に頼らずにも生きていける力をつけておくのも大事なんじゃないかなと自分は思っています。

その際に重要なのは『自分の想いをしっかりと伝える力』です。
参加者の皆さんはここで少し苦労したようで、相手の言にうまく答えられずにシュンとしたりしてしまったこともあったようです。

お金を払って食材を手に入れるほうがずっと楽だったはずです。そこを敢えてこのような形で食材を集めました。その意味を相手に説明することができれば理解してもらえたかもしれません。自分は最初、子供たちに見本を見せました。

その際は、最初は怪訝な顔をしていたおばあさんも、説明することで喜んで協力してくれました。やることの意義を伝えることで、物凄く賛同してくれた方もいました。

ただ「○○下さい」では、ただの物乞いのように思われ、あまり喜ばれません。相手がよろこんでくれるような話をしてあげることが重要なのです。

イベントでは、ヤス流の説明の仕方をお伝えしたりしました。参加者の皆さんに参考になったのであれば光栄です^^