将来に悩む大学生へ ~大学生ボランティアの体験談~

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スタッフ晴香ちゃんの記事を見てボランティアに

ビヨンド自然塾の新しいスタッフ晴香ちゃんは今年から休学していますが通学していれば東京大学の4年生で、その晴香ちゃんはビヨンドでの生活、活動などをインターネットを通して人々に伝えてくれています。

そんな晴香ちゃんの記事を見てビヨンドに和歌山からわざわざボランティア(2週間)に来てくれたH.O.君が体験談を書いてくれたので紹介させていただきます。
参照ボランティアスタッフのHちゃん ~東大経営学科の私が就活を辞めて、田舎暮らしを始めるまでの話~


捌いた鹿肉でバーベキュー。食べものが身の回りで得られることを体感。

H.O.君 和歌山大学4年生の体験談

将来に悩む大学生へ

  1. 田舎なら、ほぼニート状態でも生きていける
  2. むしろ、田舎の暮らしの方が幸せを感じやすい

ビヨンドで生活する中で私が感じた、2つの点について、お話していこうと思います。

大学生は、「特にやりたいことが無い人は、会社員や公務員として働くことが最善の選択」と思っている方が多いかもしれません。
私はそうでした

会社員や公務員になれば、安定した収入が保障されるし、クビになることもほとんどない。社会的な信用も得られる。
その代わり、ストレスとも隣り合わせ。人間関係、満員電車で通勤、意義の感じられない作業や会議。
(私はまだ大学生で、社会人を経験していないので、全て社会人の方からの話を基にしています。まだ大学生なのに、知った様なこと言ってんじゃねぇって思った方すいません。)

ストレスが嫌で辞めたくても、「安定した収入が無くなるのが怖い」と考えて簡単には辞められない。

じゃあもし、「安定した収入が無くても生きていける」と分かれば、どうしますか?


私はビヨンドで、この事実を知りました。
「自給自足・地域との繋がり・少しのお金」。田舎でこれさえあれば、普通に生きていくことができると。
しかも、都会で生活するよりも幸せを感じながら。

極論、自給自足を極めれば、食糧は何とかなります。
そして、地域の人と密な関係を築ければ、食材のおすそ分けがあったり、要らなくなった家具や備品を譲ってもらうこともあります。室田さんの場合、土地や家なども地権者の方と仲良くなることで使わせてもらえるようになっていました。
これだけ用意できれば、他の生活に必要な最低限の物は、そう多くはないはずです。

じゃあ何故、こっちの方が幸せを感じやすいのか?
自給自足は、自分で生産した物を消費するので、食材などに対してありがたみを感じやすいです。
「ああ、上手く育ってくれて良かったな。」「大変だったけど、毎日お世話した甲斐があった。」
普段私たちの食卓には、当たり前のように美味しそうな食べ物が並んでいますが、それらはそこらへんから勝手に湧き上がってくるものではない、ということを身をもって体感できます。
「今日も美味しいご飯が食べられることに感謝。」

地域との繋がりでは、「助け合いの尊さ」を感じることができます。
普段私たちは、お金を使って物を買います。でも、地域との繋がりがあれば、お金が無くても物を手に入れることが出来ます。
「最近、~が無くて困ってるんですよね~。」
「あら、それならたくさん余ってるから、あげるわよ!」
なんてことが多々あります。

譲り受けた方も、また何かお返しをします。余った食べ物をあげたり、何かのお手伝いをしたり。
そしてそれを受け取った方は、「まあ、わざわざありがとうね~!」とか言って、またお返しをします。そのスパイラルです。


もし普通にお店でお金を支払い、物を買えば、それで終わりでした。
でもお金を介さなかったおかげで、「相手が物を恵んでくれる喜び」と「相手の為に何かすることで感謝される喜び」を体験することができました。
こっちの方が幸せじゃない?って私は思います。

今まで私が話してきた事は、理想に過ぎないと言う方もいると思います。
正直、そうかもしれません。1人で生きていくなら、こういった生き方は可能かもしれません。でももし子供がいたら、教育費はどう賄うの?親の介護費は?
確かに、どうしてもまとまったお金が必要な場面というのはあります。
そのために、会社員や公務員として働くというのは必要なことかもしれません。

でも、「こういう生き方もある」というのを頭の片隅にでも置いておけば、社会人になって本当に辛くなった時でも、少しは楽になるのかなと思います。
「最悪の場合、転職して、リモートワークしながら、田舎で暮らせばいいや」とか、
「最悪の場合、週3勤務の職場に転職したり、アルバイトとしてゆるく働きながら自給自足していけばいいや」とか、心のゆとりが生まれるのかなと思います。

個人によっても感じ方や考え方は様々なので、都会で働くことが正解、田舎で働くことが正解というのは無いですが、「別の生き方もある」ということを知ることは、マイナスにはならないはずです。

少し長くなってしまったかもしれませんが、私から伝えたいことは以上です!
この記事を読んで少しでも気になった方は、是非ビヨンドに来てください^^。
優しくて面白い代表とスタッフの方々が暖かく迎えてくれるはずです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
そしてお世話になった室田さん、スタッフの方々、本当にありがとうございました。

代表ヤスから

晴香ちゃんの記事を見てビヨンドに来たくらいなので、視野を広げるような体験がしたいのだろうなと思いました。普通、大学などの教育機関では勉学は教えても、人生や哲学的、内面を見る精神的な事はあまり教えてくれないと思います。

教育をする側としては『人々が生きる環境は競争社会であり、その競争に勝ち残ることが幸せ獲得に必要である。』的な考えを学ぶ者たちに植え付ける傾向があると自分は感じています。

そしてそうなると、幸せになるために学び、知識を得た者たちは、競争に打ち勝とうという姿勢が自然と身についてしまっていたりします

実はこの姿勢、あまり幸せに近づかなかったりするんですよね、、。

実際、その考えのもとに営利企業に就職し、勝ち組と呼ばれ、収入が高かったとしても幸せではない人は物凄い多いと思います。

それは何故か?

本当の幸せとは何なのか?
どういうときに幸せを感じるのか?
どのような価値観であると幸せに気付けるようになるのか?

そのヒントをH君は感じ取ってくれたようなので嬉しいですね^^

H君は多くの人と同じように、損得などで物事を図る癖を持っていました。

損なんてなく、ただ目の前にあるものが既に凄い幸せをもたらしてくれているという事に気づいてもらえたら良いなと思ったため、彼には色々な作業をしてもらいました。

例えば、大木を斧とノコギリで半分の長さに切る。
ラッキー?なことに良いタイミングでチェーンソーが壊れて修理中だったため、斧とのこぎりで切ってもらう事にしました。


斧で木を切っています。ちょっと気持ち折れ気味、、

これは骨の折れる作業のため、H君は疲れた表情をしていました。

確かに体力的に疲れる作業ではあるのですが、精神的に疲れが増幅されていました。

斧のありがたさ、ノコギリの有難さ、そしてその辛い作業をすることができている有難さに気づけていなかったからです。

数日後、チェーンソーが修理から戻ってきました。


チェーンソーの威力に感動!

チェーンソーを使うと斧やノコギリで物凄い時間がかかっていた玉切りがあっという間に出来ました。
その時にH君が言ったのが「斧でやるのはバカらしく思えますね。」。

このものの見方が、幸せに気付けにくい癖だったりするんですよね。

自分はH君に言いました。
「いや、斧は本当に有難いよ。チェーンソーが物凄く便利だ!と痛感できたのはその前に斧やノコギリで切った経験があるからだ。その経験がなく、チェーンソーだけで玉切りしていたら、チェーンソーでの玉切りをただ当たり前と捉えるようになってしまう。」

「そうなると、チェーンソーの音がうるさい!とか、このチェーンソーはちょっと重い!とか、エンジンかかりにくい、このくそチェーンソー!とか不満を感じやすくなってしまう。でも、H君は斧やノコギリで切ったことがあるから、チェーンソーで玉切りをできるだけで本当に有難いと痛感できるようになっているんだ。」

「そう考えると、そのように気づかせてくれた斧って素晴らしいと思わない?自分は斧好きなんだよね。もちろん、多く切るときはチェーンソーを使うけど、それでもたまには斧を使いたくなるな。うちに来る人たちにも斧を勧めているんだよ。」


ボランティア参加のきっかけとなった晴香ちゃんやスタッフの萌ちゃんなどとの共同生活も刺激になったことでしょう。


ビヨンド自然塾には自由を目指す人々がたくさん集まってきます。
そんな人達との出会いや会話も視野を広げる良い機会になったでしょう。


自分自身の経験から語られる言葉には重みがあります。多様な人々との会話からは大学とはまるで違う経験・学びを得られるのです。

『能力を向上させ、競争に打ち勝つことで幸せに到達する』ことを目指す道が今の時代はメジャーかもしれません。

しかし、バリバリの競争社会である営利企業でグローバル競争のまっただ中で働いた経験がある自分の経験からすると、競争的な活動は物凄く無駄が多かったです。

競争ではなく、もし協働していればはるかに楽に性能もより良く、コストも低いものを作ることができるのに、、、と感じたものです。

参照『好きな事しかしないが、それには情熱を傾ける』自分の性格を人事部の部長が認め、富士フイルム入社後に何でもありになった話~退社までの流れ

そんな経験から、自分はそのような「人と仲良く助け合う生き方」を伝える活動をしているのです。

H君にはその辺が伝わっていたようで嬉しいです^^

新しい価値観を得たH君の人生が楽しいものとなりますように!

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