小さな物語– category –
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何でわかってくれないの?! ~魂が導く先~
千鶴は怒りに身を震えさせていた。 夫が全然真面目に話を聞いてくれないのだ。 くだらないことで口論となり、それ自体は大したことでは無かったのだが、その際の夫の態度を見ていたらなおさら腹が立ってしまったのだ。 ”何なの、その態度!!” 夫は自分の... -
『やる気スイッチ』 ~恋をするように生きる~
サトシとソラディスは寒風が吹くなか、石垣に腰を下ろして話していた。 サトシは日々の生活に満足できていない様子だった。 サトシ「あ~、やる気おきねぇな~。ソラディス、俺のやる気スイッチ押してくれよ。」 ソラディスはそれには答えず... -
鎧を外したら、、 ~善悪を超えたもの~
辛い事もある。楽しいこともある。 悲しいこともある。うれしいこともある。 嫌だなぁと思うこともある。ありがたいなぁと思うこともある。 あ~、世の中うれしいこと、楽しいことばかりだったらいいのに、、、 周りの人の声が聞こえる 「そんなこ... -
お金をもらわなくても、それをやるかな?
「ちゃんと書きなさい!終わらなかったらテレビは見せませんからね!」 清美は長女、遥(8歳)に声を荒らげた。 清美は遥かに絵を描くレッスンをしているのだが、遥はあまり乗り気ではない、、 遥は何も言わず、ムスっとした表情だ。 「全く、、、いつから... -
やれ!と言われたら『遊び』じゃなくなる
「優吾、どうしたんだい?」 優吾が机でため息をついていたのを見て、幸枝(優吾の祖母)は尋ねた。 「母さんが勉強しろしろウルサイんだよ、、」 うんざりした感じで優吾は答えた。 以前、優吾は喜んで勉強をする子だった。 それが最近は勉強をするのが嫌... -
歌う青年ユール ~思いを曲にのせて~
ある街にユールという青年がいた。 ユールの頭のなかには自然に音楽が浮かんだ。 そしてユールの頭のなかには、その曲に乗せて伝えたいと思うような想いも渦巻いていた。 ユールは声を出して歌ってみた。 ユールは気持ちが良かった。 すべてを忘れて歌い続... -
『ある男Yの物語 ~料金設定の背景~』
沢山の友達が色々なイベントに誘ってくれる。 『いいね!行こうか~』 料金欄を見て少しさみしい気持ちになる、、、 『ちょっと行けないや、、、』 Yはお金をあまり持っていないのだ。 そしてYは思う、、、 「お金って何だろう?これが無いと友達の誘い... -
自分が正しい?(善悪という線引)
達夫; 「ソラディス、聞いてくれよ。 町のやつが畑に農薬をばらまいているんだ。こんなんじゃ循環的な暮らしなんか出来やしない、、、」 達夫は最近新天地に移住したばかり。 『自然』が好きで、自然を守りたいという気持ちを強く持っている。 ソラディ...