小さな物語– category –
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怒ってごめんね 後編
その白い存在はただこちらをみて微笑んでいる。 なんとなく暖かい感じがする。大丈夫だよ、大丈夫だよと言ってくれているような気がする。 暫くの間をおいて静江は聞いた。 「子供は私の心を反映しているっていうのはどういうことですか?あれからすごく考... -
怒ってごめんね 前編
母 大田静江 37歳 長男 大地 4歳 大田家では朝から母、静江と長男の大地が大声で言い合っている。 この頃毎日だ。 「大地、いつまでテレビ見てんの!はやく着替えなさい!!」 「わかってるよ!(うるさいな、、、)」 なんとか保育園に... -
恨みを忘れるな?!(憎しみは憎しみを)後編
「サメオに会いたい、僕の親友なんだ!なんで会ってはいけないんだ!親って勝手だ!!」 親から止められてはいたものの、トラキチはいつもの公園に行ってみた。 サメオの姿はない、、、、。 親にバレないように、毎日毎日、公園に行った。 するとある日、... -
恨みを忘れるな?!(憎しみは憎しみを)前編
昔ある街にものすごく仲良しのサメオとトラキチという2人の男の子がいた。 2人は気が合い、いつも一緒に遊んでいた。 サメオはトラキチのとなり町に住んでおり、遊ぶ公園が二人とも同じだったために知り合ったのだ。 ある日、トラキチは夕御飯の時に親に話... -
繋がりで流れは生まれる
昔々ある所に体の大きい木こりが住んでいた。 崖の手前にある大きな大きな木を切りたい、、、そう思いながらも切れずにいた。 木は谷間に向けて傾いており、そのまま切り倒すと崖に落っこちてしまう。 縄をかけ、反対側に引っ張りながら切れば切れるのだが... -
子供の障害、、産んでくれて有難う
幸子には1歳になる男の子(裕太)がいた。 その子は生まれつき耳が弱かった。 幸子は悩んだ、自分を責めることもあった、、、 “高齢出産だったから?私の食生活が良くなかったのかな?なんで私の子供は耳がよく聞こえないんだろう?” “このまま裕太の耳が... -
イラつきはどこから?
「あーもう、むかつく!」 奈緒はイライラしていた。 そして、いつもイライラしている自分に腹が立っていた。 「なんでこうなったんだろう、、、」 奈緒にはずっと憧れていた人(幸樹)がいた。 いつもキラキラと輝いていて、イラついたり怒ったりしたとこ... -
叱られた子供(なんで怒っているの?)
「ママ、なんか怒っているみたいなんだけど、、。なんでかなぁ?」 真司(3歳)がパパの部屋に入ってきて言った。 隣の部屋では恵子(7歳)がママに宿題を手伝ってもらっていたのだが、途中で「態度が悪い!」とママが怒りだしたのだ。 ママはカンカンだ。...