『瞑想の仕方を教えて下さい!』 ~降りる駅なんて無いんだ~

「瞑想の仕方を教えてください!もう十年もやっているのですが、全然効果が感じられないのです。こんなに勉強しているのに、、、」 Bはそう言って、山のように積み重ねてある書物を指差した。 それを聞き、Aは静かに口を開いた。 「ある男が電車の乗り方を教えてくれと言った。… 続きを読む

雲の上 ~すべて自分自身~

<<この物語はフィクションです>>

異常気象

ここのところ、もう200日間も毎日、雨が続いている。 作物が育たないために食べ物は満足に得られず、各地では土砂崩れや水没なども報告されている。 「こんなことがあり得ていいのか?!!」 街では皆が憂鬱になり、自殺者まで出る騒ぎだ。 真司は早朝に一人で山の方に歩いて行った。 首を吊ろうと思ったのだ。もはや正常の精神状態では無かった。

謎の老人

山で一人、木にロープを縛り付け、いよいよ死のうと思った瞬間、目の前に白い服を着たお爺さんが立っていた。 ”いつのまにこの人来たんだ?!” 首の辺りに輪っかになったロープを持ったまま、真司は固まっていた。 Read more