困難な状況にいる人々を救うためにはお金が必要だ!と資金作りのために起業しようとしたが、、、、結局は利益など無視でお金不要の環境創りを始めた話 ~ビヨンド自然塾誕生物語~ vol.3 「お金なんて幻想だ」 

お金にパワーを与えているのは人々の『心』

前回、人々に役立つ活動をするために『お金をパワーとして用いる』方針を取らなくなった経緯を説明させていただいた。
そしてその大きな理由として、”パワーを持つもののみが、人々を救うことが出来る”と言う印象をあたえるのが自分の本意ではないことを挙げた。

今回は、『お金に対する自分の感じ方』について少し説明を加えたい。

お金は非常に便利な側面を持つ
お金があれば好きなモノが買え、大変な仕事、自分では出来ないような事などもお金を払えばやってくれる人が簡単に見つかる。

これがお金がパワーがあるものと思わせる所以だろう。

私もそう思っていた。しかし今は、『お金』にパワーがあるとは思っていない

物事の背景を常に考え、探求する癖があった自分は、『お金』ではなく、お金に対する人々の捉え方、すなはち『心』が全てのパワーを持つことにハッキリと気がついた。

こんなの、、実はただの紙切れじゃないか
銀行口座にいくら入っているかとか、ただ通帳に数字が載っているだけじゃないか
円高、円安とか言ってあっという間に価値さえも変わってしまうじゃないか
国が潰れたら、いきなり価値がゼロになったりするじゃないか

そんな紙切れを『お金というパワー』にしているのは、お金に対する人々の心だ。皆が「こんなの紙くずだ!」と本気で思ったとしたら、その時点でお金は紙くずになる。
皆でなくても良い。1人がそう思うだけで変わるかもしれない。考えに共鳴する人が増え、ドミノが倒れるように人々の価値観が変わったとしたら、あっという間にお金は紙くずになる。
銀行の取り付け騒ぎなんていうのは、いい例なんじゃないかな?

投資活動が教えてくれたもの

自分は農園を始める前、投資活動をしていた時期がある。この時の経験は、自分のお金に対する考え方を大きく変えた

これは神秘体験の一つであるが、投資方法を模索中、日経平均株価のチャートを見ていた時に、思わず何故かその先が見えてしまった
そう、未来の株価がわかってしまったのだ。

まったく根拠の無い事であっても、それがまず正しいであろうことを直感した自分は、自分の貯金と、その時付き合っていた彼女の貯金を使って日本株式を購入した。
401kの運営方法で迷っていた友達にも勧めた程だ(もちろん自己責任で選んでもらったが)。

そして、自分が思った時期とは少しズレたものの、実際に自分が思い描いたように日経平均株価は推移した
この事により自分はお金のことを心配すること無く、真理探求に没頭することが出来たのだが、お金に対する考え方も同時に大きく変えることになったのだ。

株価なんて言うものは、めまぐるしく変わる。
ほんの一瞬で全く違う株価になりえるのだ。

経験したことがない人にはわかりにくいかもしれないが、同じ銘柄を買うにしても、安く買うより高く買いたいと思う人が多いのだ。
普段の買い物とはまるで違う感覚だろう。

普段の買い物であれば、欲しいものが値下がりしてくれれば得した気分になるだろう。しかし、株価市場においてはそうではない。
激しく値下がりしている銘柄を買おうとする人は少ないのだ。なぜなら、「もっと値が下がったら損しちゃう!」という恐怖感が募るからだ。
逆に、激しく値上がりする銘柄は人気があったりする。数分前よりもかなり割高になっているのだが、我先にと買いに殺到する。なぜなら、「もっと値が上がるかも!」という期待が膨らんでいるからだ。

そう、その銘柄自体の価値(株価)などというものは、人々の不安や期待などの感情でめまぐるしく変わるのだ。

こんな事をいつも経験し、当たり前のようになっていた自分からすると、料金(お金)なんて言うものはかなり移ろいやすく、極めて不確かなものだという事が自然と納得できたのだ。

一日の売買代金が一億円だとすると、たったの1%動くだけでも100万円も価値が変動することになる。

自分の投資仲間などは、一日の変動額が1000万円単位となっていた。一日で自分の資産が1000万円も上がったり下がったりするのだ!
こうなると日給一万円なんていうのは、誤差でしか無いと思われるようになるだろうね。

ある証券会社のディーラー(匿名だった)がインサイダー取引について語っていた内容も衝撃的だった。
人のお金を使い、証券会社に入った情報を利用して確実に儲かる取引をすることが可能だったというのだ。しかも、証券会社勤務なので手数料も無料で!
手数料だけで人を雇えるほど払っていた自分からすると、その条件が非常に経済的に有利であることを強く感じた。

そして同時に、強い疑問が生じたのだった。

「物凄くまじめに会社に勤務して、その厚生年金の運用が証券会社に任される。そしてその運用は、ディ-ラーにインサイダー取引で儲ける機会を提供する。社員側からすると不利な条件で運用されるのだ。お金だけで言えば、証券ディーラーの方が普通にまじめに働くよりもずっと儲かる。そう考えると、仕事を『お金』なんかで計るなんて言うのは、ナンセンスだとしか思えない、、、」

自身のこのような体験は、『お金』というものの絶対価値を大きく下げた「お金などで計れない、もっとずっと重要なものがある。」そう強く感じるようになったのだ。

そしてこれが、自分が人々の役に立つためにお金を用いようと思わなくなったもう一つの理由なのだ。

ただお金を求めるだけであれば、色々なやり方はあるだろう。でも、お金を求めること自体が目的となってしまったとしたら、、、自分としてはまるで興味がわかない、、
そしてこんなワクワクが自分の中に沸き上がってきたのだ^^

「う~む、、多くの人々はお金に安定を求めていてる。しかもモロに真面目な顔をして!『お金』よりも、もっとシンプルに『幸せ』を望むような環境を創って見せたら面白いぞ!」

vol.4 『『農園』というカタチ』に続く・・・・

このSTORYで伝えたいこと

  • お金自体は良くも悪くもない。でも振り回されるのは面白くないんじゃないかな?
  • お金の価値なんてものはかなり不安定。