自分が正しい!という思いが視野を狭める

自由な心、自由な行動(話せば分かる)の続編

父の考えに興味を示した由紀子は、ある晩、父と話をした。
父は口を開いた。
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大人は自分が正しいと思う傾向が子供よりも強くなる。
そして、権威や肩書などを持ち出すと、更にその傾向は強まる、、、

病院で治療に対する自分の意見を伝えたとしても、お医者さんにあまり聞いてもらえない事などは無いかな?

でも、お医者さんは別に悪いわけではないんだ。
ただ、『自分が正しい』という気持ちが強いだけなんだよね。
その自信、プライドが視野を狭くする、、、
他人からの意見には耳を貸しにくくなる。

お前に何がわかるんだ!医者は俺だぞ!
博士号持っているんだぞ!素人にわかるわけがないだろう?
余計なことに口出しするんじゃないよ。

そして、面白いことに大人にはもう一つ、子供より強い傾向を示すものがある。

権威、肩書、人の意見に左右されやすい

そう、権威を持つ人が変なプライドを持ってしまうことで視野が狭くなったりするのは、実はそれを周りの大人達が助長しているんだ。
周りの大人達は権威に影響を受けてしまうことが多いからね。
権威を持つ人も、権威を持つ人に対する人も、同様に権威に振り回されるという構図だね。

「お医者さんがおっしゃることだから、恐らくそうなんでしょう」なんて思ったりしやすいだろう?
同じことをその辺の浮浪者の人が言ったりしたら、聞く耳を持たないかもしれない、、、
でも、実はその浮浪者の人はもともと物凄い腕利きの医者だったかもしれない、、、
見た目や肩書に左右されるっていうのはそういうことだ。
大人のそういう行為が『権威』というものを創り出し、それにより、皆の視野が狭くなっているんだよ。

多くの人に理解されない行動を取る人達がいる。
そして病院に連れて行かれ、何だか難しい病名をつけられ、施設に入れられてしまったりもする、、、

素晴らしい心を持っていても、それを説明する事ができないだけで『知恵遅れ』とレッテルを貼られたりする。

もう少し、もう少しだけ、相手を理解してあげようという余裕を持つだけでいいんだ。
それでまるっきり違う世界になる。

自分は高校時代、腰痛で何件も整形外科を回ったが、まるで治らなかった。
どこも医者は「異常なし。牽引でもやってみますか?」との意見で、シップだけ渡しておしまいだった。
そんな時、友達から『整体』というものを勧められた。
自分は、科学万能の時代に、そんな怪しいものは効かないだろうと勝手に思い込み、それまでに試したことはなかった。あんなに整形外科は回っていたのに、、、、

しかし、友達の意見ならすんなり受け入れられる。自分はその『整体』というものを試してみることにした。
そしてなんと!進められた『整体治療院』は私が数年間悩んだ腰痛をその場で治してしまったのだ!

視野が狭いというのはもったいないだろう?

子供の視野を狭めるかどうかは、周りの人達のサボートに大きく左右される。

『子供は何もわかっていないから、大人が指導してあげる必要がある』
これが大人が言う教育というものなのだが、実は子供のほうが考え方は柔軟で、ただ知識が少ないだけだ。
だから、大人としては、こんな知識もあるんだよと提示してあげるだけでいいんだ。
押し付ける必要はない。それでは視野が狭くなるからね。

算数の知識を与えている時に、子供がそこに芸術を見だすかもしれない、いきなり絵を書き出すかもしれない。

漢字の知識を与えている際に、自分で新たな漢字を創り出したり、それに目を書き、口を書き、キャラクターを作って遊びだすかもしれない、、、

それでいいじゃないか!

俺はね、そう思うんだよ。

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