千葉の高校1年生が個別指南を受けに ~本当の気持ちに気づく~

わざわざ千葉県から高校1年生(Y君)が一人でビヨンド自然塾の個別指南を受けにやって来てくれました。

片道三時間かけて、しかも安くはないお金を払ってまで個人指南を受けに来てくれたのにはそれなりの背景があるのでしょう。

『やりたいこと』と『やるべきと感じていること』はぜんぜん違う!

なにやら悩みを抱えているようなY君に、『やりたい事』は何かを聞いてみました。
そして、さらに『やりたくない事』と『実際にやっている事』も。

話を聞いていると、そのトーンや、表情から、彼自身が本当に望むものというものが見えてきます。

Y君が『やりたい事』に入れていた項目が、実際には『やるべきと感じている事』であったことが判明したため、それをY君に伝えました。

また、『やりたくはない事』に入れていた項目が、実は『やりたい事』であったことも判明。なぜ、そんな真逆の評価をY君がしていたかというと、、、

「本当はやりたいけど、やらないべきものなんじゃないかな、、、」

という気持ちを持っていたからです。

『やりたいこと』と『やるべきと感じていること』は全くの別物ですね^^
しかしながら、ここを気付かずに混同している人はもの凄く多いと思います。

そこにズレがあるとイライラしたり、ストレスを感じたりするでしょう、、、

なんで、なんで、なんで?

Y君自身が、自分が本当に望むことについて気付ける手助けとして、『なんで、なんで、なんで?』というメソッドを教えてあげました。

これはビヨンド自然塾の寺子屋実習コースの第一で教えている事で、これが出来る様になると、物事の見方、捉え方がガラリと変わる!というものです。

真理探求を無我夢中になってやっていた時に、自分が気づくとやっていたことで、コレにより、自分は物凄く面白いことに気づいてしまったのです^^

なんと、実は毎回かならずおなじ答えになるんです♪

そしてその答えというのが、、物凄く自分を安心させるものだったんですね。

それに気づいてからは、目の前の出来事に対して『なんで?』と問うことは殆ど無くなりました。問う必要性が無くなってしまったので^^

流石に初めてのこともあり、Y君は『なんで、なんで、なんで?』をスンナリと進めることは出来ませんでした。

そう、これ、実はかなり難しいと思います
やり方を教えてくれる人がいないと殆どできないかもしれません、、、

時間がある場合には、自分はヒントを出すだけで本人に答えを考えてもらうのですが、今回は遠方からの一日参加というとことで、答えを教えさせていただきました。

いきなり答えだけ聞いてもなかなか心から信じることは出来ないと思うので、あとは自分で練習を重ねてもらえるといいなと思っています。

思い込もうとするんじゃない、気づくんだ

Y君は人間関係で悩んでいることがありました。

どうしても『自分に対して好意的に行動するとは思えない』人(仮称Aさん)がいるようでした。
しかし、『なんで、なんで、なんで?』の答えを知った上で考えると、Aさんはまるで悪ものではないということに気づきます。

「Aさんを非難したり、変えようとする必要はなく、Y君自身が変わるだけでAさんのY君への対応はまるで違ったものに変わるんだよ。」

そう伝えながら、Y君の周りで行っていることでヒントになりそうなことを共に探していると、、
やはり色々と見つかりました。

そんな体験を通して、全てが繋がっているということをY君も少しは感じてくれたかもしれません。

Y君も「自分が変われば相手の対応が変わるはずだ」ということがわかってくれたようです。

良いイメージを持とう!と頑張ったり、思い込もうとすると無理が生じます。そうではなく、ただ、気づいてしまえば、イメージは勝手にガラリと変わるのです。

しかしながら、Y君はまだまだ頭で考え、悪い方向のイメージを強く持つ傾向があるので、もっともっと反復して『なんで、なんで、なんで?』を練習してもらえるといいなと思っています。

以前、同じように悪い方向に何でも考えてしまう人がいて、その人の心に変化を引き起こす手伝いをしたことがありますが、今回のY君はずっと軽いケース。

体調不良が一番の悩みの種?

Y君は体調が思わしくないらしく、それが気がかりで授業にも集中できないとのことでした。
だからその体調を治したいと切実に考えているとのこと。

しかしY君の話を聞いていると、そのような症状の事を気にし過ぎだということがよく分かりました。

「体は心と繋がっているので、その体調不良の原因が無くなるような環境を創ったほうがいいよ。」

事実、症状を気にしている授業中などはその症状はかなり重症らしいのですが、リラックスしているときは症状は全然出ないようなのです。

自分と話している時にも全然その症状は見られませんでした、、

「小学校の遠足なんかで、いつもバスで酔って吐く人(仮称B君)とかいるでしょう?周りの子達は、『今日は吐くなよ!』とか、『こいつ吐くから遠くに座ろう』とか言ったり、先生も『今日は気持ち悪くならないように揺れの少ない前の席用意しておいたからね』とか言ったりするでしょう?」

「B君は、否が応でも周りから『吐く』事に意識を集中させられてしまう。そしてこう思う。『今日は何が何でも吐かないぞ!』、、、そう、わかるね?B君自身が強烈に『吐く』事に集中しちゃうんだ。そしてその結果、、、、ゲロゲロ~、、、」

「B君は悩む。『何で俺だけいつも吐いてしまうんだ?!』、『どうやったら俺は吐かないで済むんだ?』」

「じゃあ、バスの後ろの席ではしゃいでいる子達はどうか考えてごらん?
『吐く』ことなんて微塵も考えていないんだよ。ただ先生の目から遠い席を確保し、いかにバスの中で楽しく遊ぶかに集中している。」

「B君との歴然とした違いが分かるでしょう?症状をどう治すかなんて事に集中しているとしたら、それは思わずゲロゲロ~のB君と同じなんだよ、Y君。そんな事より、もっと面白いことやろうよ!」

そう伝えると、Y君は凄く嬉しそうに微笑んだ。
自分自身の中で、ちょっとわかってしまったんだろうな!

一日のビヨンドの滞在が彼の人生を少しでも明るくする助けになったとしたら、本当に自分としても幸せだなぁ。

ちなみに、Y君は勉強の成績に関しても少し心配していましたが、勉強なんて言うのはコツが分かればかなり簡単なので、そんな事よりも好きな事に全力投球した方がいいよと伝えておきました。

勉強はやる気が起きたらその時やればいいんだから^^