ビヨンドで野宿(ビジョンは自ら示さねば)

友との再開からの続き

もう一人の友との再開

6/22はS君との再開だけではなく、実はもう一人の友との再開でもあった。
一年ほど前、自然農園ビヨンドに研修生としてきてくれたイッシーだ。
子供たちは久しぶりにイッシーに会えて大喜び!
「まだ来ない?いつ来るの?」と心待ちにし、来た途端に一緒にゲームをやろう!と誘っていた。

そして、イッシーと自分の知りあうきっかけとなったのは、実はこれがS君からの紹介だったのだ、、、。
イッシーは過去にぴたらファームでWWOOF体験をしており、そこで当時スタッフとして働いていたS君と知りあったのだ。
イッシーは会社を辞め、その後の人生の岐路に立っていた。そんなイッシーに「人生で悩んでいるのならビヨンドに行け!」と強力に奨めてくれたそうなのだ。
『農業』を学びたいと思っていたイッシーとしては、「農家ではなく哲学者だよ」との奨めには正直戸惑ったと後に本人から聴いた^^

そして嬉しい事に、研修が終わる際には「その後に農業大学校に行って研修農家を自分で決めることが出来るのなら自然農園ビヨンドを選びたい」とまで言ってくれた。実際には農業大学校に進むことはなかったのだけど。

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研修生日記


ビヨンドで野宿

2014.06.22nojuku
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この日はイッシーとともに自然農園ビヨンドで野宿することにしていた。
キープ協会で働くイッシーは小学生対象の野外泊プログラム様に経験を積みたいとのことだ。
ブルーシートとシルバーシート、そしてシュラフを持参して畑にやってきた。

適当にビバークする場所を決め、簡易テントを設置することに。
子供たちもついて来たので、自分は子供相手担当で殆ど設置には手を出さず^^

そもそも、あまり手を出すつもりもなかったんだけどね。
イッシーが自分で考えて作れたら良いかなと思って。

イッシーは一人で寝る様に考えてブルーシートを持参したようだが、自分も一緒に泊まるよと急に進言したため、二人用のテントを設置する必要に迫られた。
ブルーシートの形はかなり縦長の長方形であり、テントの形にするのは少し難しそう、、、

風も弱く、雨が降らないようであれば、かなり簡易なテントでいいんじゃないとは思ったが、実際にキープで行う際には雨でも決行とのことなのでそれようの練習も兼ねたいという。

イッシーは色々と試行錯誤していたが、なかなか良い案が浮かばないようだった。
たまに横から口だけ出し、段々と形になっていった。

横からも雨が入らないような感じで作ってみようか
あまりに風や雨が強いようだったら入口付近にはもう一枚シートが必要そうだね。もしくは入り口を閉め気味にするかだね。
雨水が地面から流れこむくらいだとしたら、テントの周りにお堀でも掘ったら?

床部分のブルーシートを穴と穴の部分で結合しようとするが、なかなか良い方法が浮かばないようだ。
紐で結ぼうとするイッシー。

口だけ出す私。
横では長男の真悟が「お腹すいた!」を連発し、長女の支温は自分の背中におんぷされている、、、

その上で寝るのであれば、あまり凸凹じゃないほうが良いかもね。
床部分であれば、結ばないでも留められるんじゃないかな。
紐ではなく、棒でさ。

自分はヨットをやっていた時に帆にさしたバテンという棒を思い出しながら提案した。

竹を細く割ったら留められるかもよ。

結局、ブルーシートの穴はかなり小さく、それにあう太さに竹を長く割るのは難しかったので笹で代用。

イッシー、竹がダメでも大丈夫だ。ここには笹もあるんだ。

そしてシートは無事に繋がった。

なんとかビバーク準備を終えると、ヨッシーのライブに二人で向かった。
そして、ライブ終了後、11時近くにまたビヨンドに野宿に帰ってきたのだった、、、、

あたりは真っ暗、、、。

雰囲気を出すために焚き火でもしようか。

暗闇で薪となる小枝などを探してカマドに設置。
しかし、午前中が雨だったため、かなり木が湿っている、、、

松の葉と松ぼっくりは凄いぞ。
マッチ一本で簡単にでかい火が出る。それで竹にでも着火できれば湿った木の枝も燃やせるんじゃないかな。

適当に載せたため、松ぼっくりがコロコロと動き、なかなか竹に火を有効に当てることが出来なかったのだが、もう少し真面目に薪を組んで試したところ、無事に着火♪ ビショビショの竹もシューシュー音を立てながら豪快に燃え出した。


受け取ったメッセージ!

火を眺めながら、この光景、この体験は人にシェアした方がいいなと思った。
ビヨンドではシンプルに感情に従うことを提案しており、それをしやすいシンプルな環境として野宿(キャンプ)体験も奨めている。

最近、農園宿泊を奨めるblog記事も書いていた。
しかし、何気なく焚き火の火を写真に取り、短いコメントでfacebookに投稿したところ、大きな反響があった、、、
nojuku
深夜にもかかわらず、『いいね』や『コメント』がバンバン入る様を見て心に強く感じるものが込み上げてきた。
『メッセージ』だ!
感情を伴い、言葉とも映像とも異なり、受け取った本人だけに感じることができるメッセージだ、、、

受け取ったメッセージを言葉に直すとこんな感じ。

自分には見えていたとしても、実際に具体的に示さない限り、周りにはそのビジョンは伝わらない
多くの言葉は要らない。ただ示せ。それが一番響くのだ。

自身での『体験』を何よりも重んじ、人々に奨めている自分としては、このメッセージは強く自分に響いた。

自分が示し、興味がある人を誘い、共に体験し、その体験を更にシェアするんだ、、
それを見た人がまた体験に興味を持ち、シェアの輪が広まる、、、
それまでの『当たり前』が当たり前でなくなり、『気にもしていなかったこと』の重要性に気づくような体験を、多くの人が体感していけば、、、

このようなメッセージを受け取る事ができたのはイッシーが野宿をしたいと言ってきてくれたおかげ。
そしてイッシーを紹介してくれたS君のおかげ。
S君と知りあうキッカケをくれたTちゃんのおかげ、TちゃんにつなげてくれたHちゃん、HちゃんにつなげてくれたIさん、、、、
すべては繋がっている。断片的に見るとなかなか気づきにくいかもしれないけど、大きく見ると全て繋がっている、、、、。