自分もなにかしたい!
自分は心に素直に生きることを人々に伝える活動をしています。そして物凄く嬉しいことに、伝えている人達がかなり変化していくことを目の当たりにしています。自分の本当の気持に向き合うのは凄い勇気や覚悟が必要だったりします。
物凄くキライだった人を理解し、過去に嫌ってしまったことを謝るために電話をしたり、つまらないいざこざから音信不通になってしまった昔の恋人にメールを送ってみたり、、、、多くの人が「まぁ、いいや」で済ましそうなことをしっかりと自分に向き合い、行動に出るのを見ていたら、なにか自分もやりたくなってしまいました^^
基本的に過去に不満とかなにも無いのですが、一つ、時折思い出すことがありました。
「中学~高校時代に好きだった人(M.T.)に気持ちを伝えなかったこと」です。これは自分にとってはわりとインパクトがある思い出で、想いをストレートに伝えなかったことが凄くもったいないことだと強烈に学ぶ機会となった出来事でした。
ということで、「よし、俺も彼女に今更ながら、あのときの想いを伝えよう!」と急に思い立ったのです。
高校の時の友達から、M.T.の中学時代の友達(K.Y.)の実家の連絡先を教えてもらい、そこでK.Y.のお母様からK.Y.に繋がり、そしてついに探し求めていたM.T.の連絡先を知ることが出来ました。なんと、パリに住んでいました。
M.T.との思い出
自分は中学の時、塾に通っていて、そこでM.T.と知り合い、好きになりました。光栄なことにM.T.も自分のことを好きになってくれました。中2のバレンタインデーに、M.T.は自分に手紙付きのチョコレートをくれました。
これだけ聞くとかなり幸せな展開ですね。でも、実はそうなりませんでした、、、
浮かれた自分は、家族と供にお返しのキャンディを買いに行きました。そして一ヶ月後のホワイトデーに忘れないように、すぐに塾のカバンに入れました。
これがまずかったんですね。今の自分だったら、バレンタインデーの日すぐに返事をしますが、その時の自分はホワイトデーまで待たなくてはいけないと思ってしまいました。そして一ヶ月後のホワイトデー。私はM.T.にキャンディを渡そうと思い、カバンから取り出したら、、、
なんと紙袋はしわくちゃのクシャクシャで、ゴミとかついてかなり汚らしくなっていました。
「こんなのはとても渡せない、、」
そう思った自分は有耶無耶にしてキャンディを渡すのを止めてしまいました。後日すぐに渡せばよかったのですが、ホワイトデーを過ぎたらタイミングを逃した感じがして渡しにくくなってしまったのです。アホですね~!
「雰囲気から自分もM.T.の事好きなことくらい伝わっているだろうから良いよな。」などと言い訳し、なにも返事をしませんでした。その後、M.T.から何度か軽い内容の手紙などももらい、それに対する返事を頂戴と言ってもらいました。
返事をする機会を与えてくれたのです。嬉しいですね!今だったらその場で抱きしめてしまいそうですが、その時は全然そんな展開にはなりませんでした。
家に帰り、自分は真面目に返信を書きました。書いては捨て、書いては捨て、三度目に書いたものがようやく自分としてOKなものができました。
しかし、翌日の朝にそれを見返して思ったのは、、、
「こんな汚い字の手紙、出せるわけない!」
そうしてその手紙もゴミ箱に捨ててしまいました。今思えば字が下手かどうかなんて本当にどうでも良いことなのですが、その時の自分はカッコをつける癖があり、渡すことが出来なかったのです、、、。あまりのアホぶりに今思い返すと思わず笑ってしまいます。
「気持ちをしっかりと伝えたいな」という気持ちは持ちつつも、伝えないうちに自分はM.T.と会う機会を失いました。
素行不良で自分は塾を首になったのです。
高3になり、友達が通う塾にM.T.がいると聞き、自分もそこに入り、M.T.に再会することが出来ました。
嬉しかったですね~。そして凄く嬉しいことに、何年も経っているのにM.T.もまだ自分に好意を持ってくれていたようだったのです!
自分は授業なんてまるで気にかけずにM.T.の気を引くことだけに集中していました。しかしながら、女子と二人きりで話すとかいうのはテレがあってできずに、授業中に少しコンタクトを取れればラッキーくらいな感じでした。そんな時、自分の友だちが気を利かせてM.T.に「室田がM.T.に話があるそうです」という小さな紙切れを渡してくれました。
それを知らなかった自分は塾が終わって帰ろうと靴を履いていたらM.T.が走ってきてに呼び止められました。
「話があるってHから聞いたけど。」
そのM.T.の様子から、M.T.も自分と話したがっていることがハッキリとわかり、物凄く嬉しかったのを覚えています。
二人きりになり、自分は「今度海にでも行かないか?」と誘いました。M.T.は嬉しそうに「うん!」と言ってくれました。すごい幸せでしたね!アシストしてくれた友達には物凄い感謝しました。
この流れだと、結局何年もかかったが幸せになったみたいに感じられそうですが、これまたそうはならなかったのです。
自分は素行不良でまた塾をクビになりました。もはやウケますね^^
そしてそれ以来M.T.とは会っても話もしていなかったのです。
両思いだったのに、きちんと思いを伝えることが出来なかったというのは凄くもったいなかったなというのと、相手をずっとヤキモキさせてしまったことに凄く申し訳ない気持ちをもったりしていたのです。
あのときの返事を今します
ということで、自分は初恋の人に今更ながら30年前の返事をさせてもらいました。以下本文。
今、あの時の返事するね。過去の話だけど現在形で。
M.T.、チョコレート有り難う!すっごく嬉しかった。俺も自分の気持ちを伝えます。
好きです。
実は塾に入る前、どこかの模試の廊下でM.T.とすれ違ったことがある。小6の時かな?その時に一目惚れした。M.T.は俺に気づいてもなかったけど。
塾でM.T.がいるのを見て電流が走った。
M.T.は一番レベルが高いクラスで俺は二番目のクラス。自分は勉強してM.T.と同じクラスに上がった。
授業中もM.T.のことばかり見ていたんだ。
俺もずっと好きだったんだよ!
ア・テスト(神奈川特有の試験)とかあって大変な時期なのに気持ちを伝えたくなっちゃって、、と手紙に書いてくれていたけど、そんなの全然気にしないで!俺もM.T.が好きだ。大好きです!
塾に行ってM.T.に会う度、胸がドキドキする。
駐輪場ではわざと隣に自分の自転車を置いていた。気づいていたでしょう?
塾以外でも会える時間を増やせたらいいな。
一緒に海にでも行こうか?
勝手にそんな事考えて妄想しています。
手紙くれて本当に有難う!!
14歳の室田より
うれしい返事
そしてこんな嬉しい返事をいただきました。
M.T.
「一緒に海へ行きたかったな。
もう叶わない願いだけど…
誰かを好きになるって幸せな事だね。
30年前の自分の気持ちを思い出してドキドキするなんて…束の間のタイムトリップしたみたいでした。わざわざ連絡してくれてありがとう!」
素直な気持ちを伝えよう!
最初は、なんで今頃になってこんな事を言いたくなったの?と不思議がられましたが、
M.T.には上のような返事を送ったり、懐かしい話が出来て嬉しかったです。
自分がなぜこんな話をシェアするかと言うと、『素直な気持ちを伝える』ということは物凄く重要なことで、周りの目や相手にどう思われるかなんかを考えてばっかりいて自分のほんとうの気持ちに蓋をしてしまったりするのは非常にもったいないよということを知ってもらえたら良いなと思っているからです。