自然を愛する人達
自然を大切にしたいという気持ちを強く持つ人が多く参加していました。
特に議論が白熱したのは太陽光発電について。
北杜市は日照時間日本一ということもあり、積極的に太陽光発電を推進してきました。
脱原発、自然エネルギー推進の流れも手伝い、ここ数年で猛烈に太陽光発電パネルが設置されています。
『自然エネルギーによる発電量が上がったことは喜ばしいが、景観が損なわれたのは悲しい、、』
という想いを持つ人が増えてきているように感じます。
自分としても、北杜市は自然景観が素晴らしいところ(まだ現時点では)なので、それを守っていけたら良いなと個人的には思っています。
太陽光発電を投資と捉え、ファンドを作り、小口の投資家を募れば沢山の人が集まるのは自然な流れ。
しかしながら、それらの投資家が現地を見ることは稀でしょうね、、、
『お金』に大きな価値を感じていると、シンプルに幸せを求めるのとは違う方向に進みがちです。
太陽光発電パネルがまるでお金を産まないものだとしたら、必要な分を設置するに留まるでしょう。
規制が必要?
現状では景観を損ねないために、太陽光発電パネルの外側に植林などをするように、設置業者に対して市は『要項』というカタチで指導しているようです。
しかしながら、『要項』自体に法的制約はなく、違反しても罰則などは無いために、必ずしも業者が順守するとは限らないという懸念があり、そこを心配する声が多く聞かれました。
ところで先日、私のもとに太陽光発電パネルの設置に関してルール作りの必要性を考えている市民団体の方が話をしに来てくれました。
その方から聞いて知ったのですが、『要項』には強制力はないものの、『条項』というカタチでは強制力を持つことが可能とのことです。(前回の環境審議会での市の説明とは相容れないことになる、、、)
と言うことで、今回の審議会では『条項』には強制力を持たせることもできるので、必要があればそれを使う事も可能ではないかと進言させて頂きました。
市の職員の回答としては、「静岡県富士宮市では景観条例ではなく、太陽光発電独自のために新たに条例を定めている例もあり、それらの例も参考にしながら北杜市がどのような条例を設けるのがいいかを検討していく。」というような事でした。
と言うことでこれからは、規制なしのノールールであったこれまでの環境からは変化していく可能性がありますね。
自分で進言しておいてなんですが、、自分は『規制』というものはあまり好みではないです(^_^;)
そんなのよりも、お金とかに惑わされずにシンプルに皆が幸せになるように、互いにおもいやり、行動するのが当たり前の『文化』を創るほうがよっぽど楽しいですね♪
傍聴席の人は発言権なし
環境審議会では、市の環境に対する姿勢を問い、進むべき方向を提言し、方向付けていく事ができます。
しかしながら、環境に対する感心が非常に高くても一般の市民の方にその権限は与えられておりません。
ただ、審議会はオープンであり、報道陣や、一般の方々も傍聴席に参列することは可能です。
審議会が終わると、傍聴席に参列していた方々からお話を頂きました。
太陽光発電の現状や、改善を望む熱い気持ちなどを、、
会議において発言権がない彼らとしては、その想いを語れるのは会議終了後の立ち話なんですね。
熱い想いを持つ人が自ら発現するのが一番響くとは思うのですが、言いたいことがある人誰しもが発言しだすと議会はまとまらなくなるでしょうね(^_^;)
このことを考えると、実際の委員として選ばれた方々というのは、そのような想いを持つ人の意見を広く聞き、それを代弁したり、それらの意見を中立的に聞きながら自身の思いを語っていく必要があると強く感じました。
そうでなければ、本当の意味での『市民のため』の会議にはなりませんからね^^