要約
- ビヨンドという概念;カテゴライズしない。境界を持たない。すべて良し。形式からの卒業。捉われからの解放。
- 形式やキーワードにとらわれないようになれるキーワードとして?『ビヨンド』という単語を使ってもらえると嬉しい。
背景
今日はビヨンド自然塾の名前の由来であるビヨンドというコンセプトについて説明します。
ビヨンドでは自然を活用したり人と助け合ったりしながら幸せに暮らそうというような提案をしています。
そのための根底となる概念が「ビヨンド」であり、自分としてはこの概念を多くの人に知ってもらいたいと思っています。
が、その概念はまだ一般的ではなく、 その単語を耳にしたことがある人も少数のため検索すらされず、多くの人に触れてもらいにくい状況になっています。それを改善できればいいなと思い 、説明ページを作ることにしたのです。
ちなみに、ビヨンド beyond は英語で~を超えてという意味です。境界などに捉われずに垣根を越えていこうというような意味合いで自分は使っています。
キーワード検索
「パーマカルチャー」や「自然農」、「持続的な暮らし」など、キーワードを基に検索する人は多いと思います。
そのようなキーワードを全面に出したワークショップなども参加者は多くなるでしょう。
ビヨンド自然塾では;
肥料や農薬を使わずに作物を収穫しています。
近くに生えている木や竹、そこらで手に入る土や草などを活用して家を建てたりしています。
大層な道具などは使わず簡単な工具などで作業を進めており、一般の方が真似しやすいような形となっています。
しかしビヨンドでは「パーマカルチャー」や「自然農」、「持続的な暮らし」などのキーワードはあまり使わないようにしています。
そのようなキーワードに人々がとらわれない方がいいと思っているからです。キーワードにとらわれるようになると、形式的な手段が知らぬ間に目的のようなものになってしまうことが多いからです。
そんな思いから、「パーマカルチャーでも何でもいいよ。」「自然農でも自然栽培でもなんでもいいよ。」「そんなキーワードとか形式なんかはどうだっていいんだよ。」というような説明をしています。
自分としてはこのへんの考え方はかなり重要だと思うのですが、そのような考えに触れる機会は一般的にはかなり少ないのではないかと思っています。
わかりやすいものが好まれる傾向があるが
料理のレシピ本があるとします。
①醤油大さじ2と書くのと、②醤油大さじ1.83~2.21くらいと書くのでは、圧倒的に①の本の方が売れるでしょう。
夏場で汗をかいた時はちょっとしょっぱめの方が美味しいと思うかもしれません。量をたくさん食べる時は薄味の方がいいかもしれません。
そんな思いから、自分だったら②のような本を書いてしまうのですが、編集者には大さじ2と書いてくれと言われそうですね^^
多くの人には理解されにくいかもしれませんが、大さじ2をしっかり測ることに集中しながらもプロの味に近づけなくて悩んでる人などは②の本の意義を分かってくれるかもしれませんね。
「大さじ2じゃなくても良かったんだ!!」
このことに気づいてもらえるのは実は非常に有意義だと思っています。大さじ2にぴったり測ることに集中するよりも、味見などをしながら自らの感覚を大切にできるようになると思うからです。
痩せるための本を出すとしましょう。
①「〇〇すれば痩せる!」
②「やり方なんかどうでもいいよ。気持ちだよ気持ち!」
大概の人は①の方を買うでしょう。
何をするかをはっきりと指示してほしい人が多いですね。
自分が本を書くとなると、確実に②になります。
①のように形式的にだけ痩せようとする場合には、その後にリバウンドが起こったり、痩せはしても幸せになるとは限らなかったりすると思います。
それよりは直接、幸せに向かって活動するほうがいいと自分は思うのです。そんな背景があると本は②になってしまうのです。
②の本は痩せさせることを目的してと書いていません。読んでる人が笑顔になったらいいなぐらいな気持ちで書いています。
実は「痩せる必要さえない」ということに気づいてもらえるかもしれません。
ただ痩せたい!早く痩せたい!というような人は①の本しか目に入らないでしょう。
しかし、そのような本を何冊も買い込み、結局、痩せたり太ったりなかなかうまくいかずに本当に悩んでいる、、、 というような人には②の本がすごい助けになったりするのです。
答えは外ではなく内側にある
自分は長年の精神探求の結果、『答えは外ではなく内側にある』ということに気が付きました。
科学的に説明できないようなことであり、目にも見えず、耳にも聞こえないことでも確実にあるものがあります。
それは『心』です。外側に見える形式的なものよりも、この『心』に焦点を当てているのがビヨンド自然塾なのです。
この『心』の部分が良く分かるようになれば、形式的なことは気にならなくなります。
そのような状態のことを自分は『ビヨンド』と表現しています。
他人と比較しなくなり、人の目ばかりを気にして行動したりしなくなります。
そして、それにより心が軽くなるのです。
ビヨンドという単語の使い方
ビヨンドに来てくれているボランティアの方やスタッフなど、自分と長く一緒にいる人たちはビヨンドの概念やコンセプトに理解を示してくれています。
そして自分が予期しなかったような使い方で『ビヨンド』という単語を使ってくれていたりします。
面白かったので紹介します。
- 私もビヨンドしたいです。
- あの人、ビヨンドした感じが室田さんと気が合うんだろうね。
自分はビヨンドを形容詞的な雰囲気で捉えていたので、このような動詞としての活用は新鮮でした。google検索するをググると言うような使い方ですね^^
色々なコミュニティーを周ったり、たくさんのワークショップに出ても、やはり不安は払しょくされない、、どうしたらよいのだろう?と思うような人たちにこの『ビヨンド』という単語が気づきのきっかけになったら良いなぁなんて思っているという投稿でした。