学びのコツ講座の様子 ~教える側の姿勢~

ビヨンド自然塾には多くの教育関係の人(学校の先生や教授など)が話を聞きに来てくれます。

どのように子供に教えたらよいのか知りたい人や、既存の教育方針に疑問を持ち、他により良い方法があるのではないかと模索している人など、、

また、子供にどのように勉強を教えてあげたらいいのか悩むお母さんやお父さんからも相談を受けます。

参考になるかと思い、先日の『学びのコツ講座』イベントの様子を少しお伝えします。

目次

子供の気持ちに気づくことができるか?

家庭教師の教え子のお母さんからこの子は文章問題がすごく不得意ですと聞きました。Sちゃんのお母さんは一生懸命教えましたが、どうしても文章問題が解けるようにはなってもらえなかったようです。ということで実際にその女の子(Sちゃん)に次の問題を解いてもらいました。

【問題】
買い物30分その後に公園で40分遊びましたさて何10分経ったでしょう?

Sちゃんはこたえました。「分からない」
Sちゃんは30+40は70という足し算はできます。しかしながら上の文章問題は解けません。

これなぜだかわかりますか?

Sちゃんが解けるように教えることはできますか?

中学生であれば、公式を覚えれば解けるとか、教科書見せるだけで分かってもらったりできますが、小学生低学年などではそんな説明でわかってもらえないことが結構あります。

そういう子たちに教えるのは非常に難しいと思います。実際に、学校の先生でも教えられる人は稀なんじゃないでしょうか。

イベントの参加者にも、どのようにすればこのような子達に教えられるか分かりますかと聞いてみましたが、回答がなかったので自分が説明をしました。

実はSちゃんは、足し算ができないとかそういうのではなく、問題がどんなものなのかイメージができていないのです。

ということで私はSちゃんにこのような説明をしました。

Sちゃんは買い物に行きました。そこには本屋がありました。Sちゃん、漫画が好き?
一緒に漫画を立ち読みしよう。読んでいたら30分経ちました。

次に、家に帰ろうとしていると、目の前に公園がありました。
さぁ、Sちゃん、一緒にブランコにのろう。二人乗りして俺が立ち漕ぎしよう。すごい怖いよ!ブーンブーン、すごいスピードで漕いでいます。怖いですね~。
さてそんなことやっていたら、なんと40分もブランコに乗っていました。

そこで私はSちゃんに質問しました。
「本屋で立ち読みを30分、次にブランコを40分乗った。何分経った?」

「70分!」

Sちゃんは即答しました^^

わかりますか。この説明の意味が?大人からするとあまりよくわからないかもしれませんね。買い物30分+公園40分が分からないのに、立ち読み30分+ブランコ40分ならわかるなんて、、、、

実はまぁ、こんなものなのです。
買い物や公園などという抽象的な単語ではなく、ちゃんとイメージの持てる立ち読みやブランコに置き換えてあげるだけで、大分理解がしやすくなるのです♫

大人がすると当たり前のことかもしれませんが、子供からするとよくわからないということはすごくよくあるのです。

子供が「分からない」と言うのには、ちゃんとした背景があるのです。

「だから、買い物30分で公園40分だったら30分+40分で合計70分でしょ?!なんでそんなのも分からないの?!!」

と、ただ単に説明の語気を強めても駄目なのです。

接し方、考え方

説明してもわかってもらえないと、多くの人はイラついてしまうようです。
特に親子なんかの場合にはそういうケースがすごく多いですね^^;

しかし、子供はただ反抗してわかんないとか言っているんではないんですよね。なぜ分からないのか、そこを一緒に探してあげれるようになるといいですね。

その際に一番大事なのはやはり、子供の気持ちになって考えてあげるということです。

当たり前のようなことなのですが、ここをすごく難しいと思う方は多いかもしれません。アドバイスとしては、自分も子供だったことを思い出すのがすごくヒントになると思います。

あとひとつものすごく重要なのは、ただ単に成績を上げるさせようとするのではなく、相手に幸せになってもらうことだけを考えてあげることですね。

たとえ勉強なんかできなくても、あなたは幸せになれる。そんな安心感を伝えられると最高ですね!

実際のイベントの様子は別記事で紹介していますので、そちらを参照願います。

参照勉強のコツ講座の様子+体験談

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次